第11話 意識改革と相談

  


 デートを終え帰りに約束の品を忍ばせその日は分かれた


 朝になるまで私は考えていた


「誰かの為じゃなく、私の為・・・か」


 考えたことがなかった、今までは人類のために何回も世代を変えて抑止力達が戦って破れて死ぬそれを繰り返していたと聞いた。私もそうなると思っていたから、だから考えてこなかったしあいつらもそのことについて考えていなかったのだろう。


 あいつらと一緒だったらな。


 1番は白髪の執事といった感じで「主なき館」という空間掌握能力があった、生前無人の館で一人奴らと戦っていたことが所以でその能力を手に入れたらしいあの能力があったから死後私たちと巡り会えた、私たちの恩人でありいい師匠だった


 2番は黒い髪の女武士だった「武人」と表すのが正しいと思う、手の届くところには何かしらの武器が備えられており生前は戦いと共に生きていたらしい。彼女は戦うことを教えてくれた。少し抜けてるところがあったな


 3番はブロンドの長髪が印象的な令嬢で「言葉」を体現した何かと称した方がいいだろう。彼女の言葉には全て意味があり強制力を持っていた、私が知る抑止力の中で唯一武闘派ではない。私の代では暇するときがあれば1番の空間を開かせそこで茶会をしていたな。


 4番は茶髪の男で自然の中に生きた「狩人」だ、自然に身を溶かしていて姿を見つけるのが難しいヤツだった索敵能力と洞察力があり相手の行動を先読みし敵の中に紛れ混乱させることもできてた。苦労人だったな


 きっとあいつらがいたらVtuberにはなっていなかったな。毎日茶会が開かれて話す内容もないのに席に着くんだ。そこにいるだけであたた、か、い・・・


 この感覚は知っているあいつらがいなくなったときに知った「寂しい」だ


 私は生き残った。一人で生き残った。


 今まで通り人類の為に生きてもいいと思う。Vtuberをやめ世界の安定と今後の抑止力の為に尽くすのもいいのかもしれない。でも、きっとこの「寂しい」は報われない


 あいつらならなんて言うんだろうか。


『0番、貴女は使用人ではありません。貴女は私の主です、主は堂々とやりたいことをするモノですよ』


 私のやりたいモノか・・・


『大名、私は戦とともに生きた者だ。答えなど決まっている戦え、だ!だが命あっての戦い逃げることも1つよ』


 戦うって誰とだよ・・・


『0、私は貴女の幸せを願っています。また次に会ったときにはお茶会をしましょ』


 次に会うとき、か・・・


『0さん、あっしはつまらない戦人でやっした。あっしが戦いを終わらせれたらよかったんすけど、すいやせん。・・・いきてくだせい』


 生きろか・・・


 私は、生きていいのか。私は幸せになっていいのか。私は自由に生きていいのか。私は逃げてもいいのか。


・・・・・・・・・(現在)


 きめた私は私のために配信者を続けよう。きっとこの道に幸せになれる場所があるはずだ、マネージャーは言った数十万人に笑顔を届けることができると。つまり言い返せば笑顔をもっていると言うこと、笑顔とは幸せのこと。なら配信者を続けるに値するだろう。


 そうと決まればマネージャーに宣言しなければな、そしてアドバイスをもらおう。


 マネージャーに通話をかける


「零さんおはようございます。マネージャーですよー、どうかしましたか?」


 寝ぼけているような声を出している


「私だ、私は今ここに宣言をする。「私は私のために生きる」と」


 ホエーと聞こえてくる


「そこでマネージャー君に聞きたい。人間らしい暮らしを教えてほしい」


 通話越しにガタッっと物音がする


「え?今なんて言ったの」


「人間らしい暮らしを教えてほしい」


「今の暮らしは人間らしくないの?」


「本を読んだ限りでは私の行動と齟齬がある」


「具体的には?」


「そうだな、まず睡眠の必要性がないこと食事に水、塩、砂糖以外を摂取していること・・・・・・」


「待って待ってうーん今家にいるよね?」


「いるぞ」


「すぐに向かうからちょっと待ってて」


 慌てて通話を切られてしまった


・・・・・・・・・


 主人公を真人間化させようかと思いまして・・・(扱いにくいんじゃ!)


 主人公は過去の抑止力のことを数字で呼びます。それに習って過去の抑止力達も主人公のことを0と呼びます。


 5ではなく0の理由


 死んだら5 生きてるのなら0


 その代で抑止力としての仕事が終わるかもしれないから。てきな?


 0話キャラ紹介投稿してあるから!


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 (@sironekooaka)


 おやすみ~

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