第9話 デート

  


 

 デート日までの数日間特にすることもなかったで配信をしていた。配信内容は現代の戦争と魔術師の立場や、魔術研究などである。


 現代の魔術師は表舞台に出てこない、出てきていても大抵が素性を隠していてよほど鼻がいいヤツ以外は気が付かない。


 一般的な魔術師なら動画サイトなどで魔術研究を晒したりしないだろう、それは自身の保身のため安全のためにというのが一番の理由なのだがその点に関して私は他の魔術師に負けるわけがないのであしからず。


・・・・・・・・・


 デート日 当日 


 私は集合10分前に集合場所である広場に到着した。


 おしゃれ着というのを所持していないのでいつもの格好になってしまったがまぁいいだろう。


 白のYシャツ、黒のパンツに黒のジャケット。白い髪は後ろでまとめている、家を出る前に等身大の魔力で人形を作って写真を撮らせた、それを鏡乃アリスさんに送ったので向こうから声を掛けてくるだろう、私はそう思い壁に背を預ける


「ふぅ……それにしても人が多いな」


 こちらを見る視線も何個か感じる


 こちらに話しかけるようなそぶりは見えない、ほっといてもいいだろう


・・・・・・・・・(アリス視点)


 時間通りにつくように電車に乗っていると零ちゃんからメッセージが届きました


 かわいぃ・・・というかそのまんまなんですね。可愛すぎます!!!!!!!


 叫びたかったけど押さえました、私偉いです!


 なんとか電車を降りて集合場所に向かうとそこには美少女がいました。


「お、おはようございます。零ちゃん」


 少しかんでしまいましたが挨拶ができました!


 美少女は私の方に視線を合わせる


「その声はアリスさんですね。おはようございます」


 生の声も可愛い、なのにかっこいい!


「お待たせしてしまってすいません」


「私もついさっき来たばかりなので気にしないで下さい」


「そ、それならいいんだけど」


「それでは向かいましょうか、注目されているので」


 周りを見ると男女関係なく見られていますね。


「そうですね、エスコートおねがいしますね零ちゃん」


「お任せあれ。ところでアリスさんはどんな色がお好きですか?」


「好きな色ですか?うーん黄色や白色が好きですね、私と零ちゃんの髪の色ですから///」


 少し攻めすぎてしまいましたかね。顎に手をあてて可愛いです。写真撮ってもいいですかね?あ、目が合ってしまいました。シュン


「それでは向かいますよ、ついてきて下さい」


 零ちゃんは私に手を差し出してくれます。つないでいいと言うことですね!どきどきしてしまいます


「ど、どっちに何かあるのですか?屋上につながる階段のように見えますが」


 零さんは私の手をひっぱて身体が密着します


「今から空の旅にご招待しようと思いましてね。監視カメラとかがないにガここら辺しかなくてすいません」


「空の旅?」


 私の疑問はすぐに解決してしまいます


「へ?と飛んでる!?飛んでます!飛んでますよ!」


 私の足が地面から離れ重力に逆らってうかんでいる。零ちゃんの方を見ると零ちゃんもうかんでいる


「では行きますよ」


 ・


 ・


 ・


「目がくらくらします」


 私は今国境を越えあの有名なエジプトのピラミット上空にいます


「飛ばしすぎたようですね、すいません」


 シュンとしている零ちゃん可愛い


「い、いえ。それにしても本当に魔術師さんだったんですね」


「無用の長物になりかけていたのですが喜んで貰えたようでよかったです」


「・・・・その、写真撮りませんか!こんな機会そうそうないと思うから。ダメですか?」


「いいですよ、この地にすんでる過去の偉人たちでも呼んできましょうか?オススメはライセス2世ですかね。彼は世界初の停戦協定を成し遂げた偉大なファラオで最近のゲームとかでも知られているらしいですよ」


「たぶん知ってるかも、力ちゃんがゲーム配信でその話してたからたしか、オジマンディアスだったかしら。あ、あと呼ばなくていいです」


「その名であってますよ」


 零ちゃんに下ろしてもらいスマホの準備をする


 零ちゃんは手から赤い何かをするする出しているそれが集まり人型になっていく


「これにスマホを持たせるといい写真をとらせる」


「う、うん」


 写真とれました。



・・・・・・・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る