第2話 スク水…ケモミミ……エトセトラ…
『えぇ、白組の代表者が出てくるまでに両者の紹介を行います。』
気を取り直した実況者が沈黙を打ち破る。
『まずは紅組の代表者を紹介致します。』
『現在グラウンド上で素振りをして、万全の準備をされているのは紅組団長にして、ここ国立紫高等学校の生徒会長へ1年生にして上り詰めた、まさに才色兼備を体現したようなお方、
この声に合わせ、素振りを続ける紫の長髪の少女が剣を地面に刺し、優雅に一礼して回ってみせた。
……………それでも白組代表は現れない。
『つっ続いて、未だにグラウンドに現れない白組代表の紹介に移ります。こちらも皆さんご存知のお方です。』
『彼が作り上げた伝説は数しれず、ついた渾名も数え切れません。今回はそのうちのほんの一部を紹介します。』
実況の生徒はここで大きく息を吸って、
『世界物理数学選手権全年齢部門優勝』
『全世界電子研究発表会無条件の部世界初三連覇、並びに永久名誉顧問兼相談役』
『世界物理協会最高顧問』
『世界数学協会最高顧問及び、審査委員会永続委員長』
ここで吐き…………もう一度吸って、
『世界微積分評議会永久審査官』
『米国法議審問会代表取締役』
『日本国における政治的最高顧問』
ここまで言い切ると…………再び今までよりも大きく息を吸い込んで、
『世界スク水を称える会会長にして創設者』
『世界ケモミミ評議会最高顧問にして創設者』
『英語って日本人に厳しすぎねぇか評議会代表にして創設者』
『風呂上がりにパンイチで外を走り回ることの素晴らしさをを是が非でも法律に明記したいの会永久名誉会長にして創設者』
『耳かきされるのって何であんなに眠くなるのか美少女に耳かきされることによって解き明かそうぜの集い集会者にして創設者』
そう言い切った。
『「「「「………………………」」」」』
今現在話している唯一の実況者が黙ったことで、再び周囲を沈黙が包む。
『最後の五つは元々紹介する予定ではありませんでしたが、本人の強い要望にて今回特別に紹介することになりました。』
小さめの声で実況者がそう付け足した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
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