漠然とした違和感の正体

以前のエッセイでも述べた通り、私はSNSコミュニティー馴染めない。

人と接するのは好きだし、興味関心が似ている人たちと接するのは条件抜きに楽しいはずだ。だが、最初こそは楽しくても、次第に人間関係が枷となり、錘となる。一体なぜなのだろうか。


……答えは単純明快だった。『自分が同じコミュティー内にずっと属していることが出来ない性格』だからだ。


実生活においても、私は複数のグループを渡り歩いている。険悪な関係になったから異動しているのではなく、色々な人たちと関わっていた方が楽しいと感じる。ある人とは将来の事、最近感じている些細な出来事を語り、ある人とはインスタの投稿を見ながら、行きたい店をブラッシュアップする。一緒にバカ騒ぎする、悩みや葛藤を打ち明ける、食堂でだらだらと雑談しつつお菓子を食べる……。


お互いに共通項がある中で、様々な価値観や趣味、考えを理解し接する事。違いにある種の楽しさを見出し、刺激を受ける事。現実の人間関係は、リアルな感情表出の元このような関係性を築き上げることが出来るから楽しいのだ。


しかし、インターネット上の人間関係となると、うまくいかない。私は人の出入りが少ないマイナーな界隈にいることが多いため、人間関係がどうしても固定的になってしまう。また、これはマイナー界隈特有のものだと思うが、性格や考え方に類似点が多い人が集まりやすい。


これが自分にとってかなり辛い。同じ部屋に閉じ込められ、大勢の人と同じ空気を吸っているような感覚。酸素不足になってしまう。

また、Twitter等はネガティブな話題や、良く知らない人の個人的な感情、不特定の情報が大量に流れてきやすい。それも疲れを誘発する要因になっているのではないかと考えている。


趣味に無理は禁物だ。向いてない理由を知れただけでも、大きな一歩というものだろう。共感して下さる方がいらっしゃると嬉しい。

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