第3話 泥棒集団
予約投稿を間違えて居たのを今気付きました。すみません。
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思い出に浸りながら5日が経った。
そして家族で言った場所を思い出していると、その場所に行きたくなる欲が出てきてしまった。
そこで、実際にそこへ行って見ることにした。
俺は別に地縛霊と言う訳でも無いので移動出来るだろうと思うからな。地縛霊なら俺が殺された場所に最初はからいるはずだ。
「家族全員で行ったのはあそこの公園か」
家族で行った公園が有るのは家から徒歩10分程の場所にある。行く道は家を出て右に400m程行き、十字路に出るのでそこを左に400m程進むと左側に公園の入口がある。
公園には滑り台やブランコなどの遊具があり広い空間も有るため人気の公園だ。
壁を通り抜け家の外へ出て公園に向かう。公園へはいつも通っていた道を使う、直線距離では行かない。思い出に浸りながら行くからだ。
「懐かしいな」
母が美華と手を繋ぎながら歩き、その近くを兄の潤哉が歩いていた。俺は公園が楽しみで仕方がなかったので数m走っては後ろを振り返り早く、早くと急かしていた。父はそんな俺の近くを走ったり、止まって一緒に後ろを向いて待っていたりしていた。
公園に着いた後は遊具で遊んだり、走り回ったりして疲れるまで遊んでいた。そうなると帰りは眠くてしょうがながったので美華は母が俺は父がおんぶをして連れ帰っていた。兄よしっかり遊んでいたがちゃっかりとある程度疲れないように手を抜き、両親と話ながら帰っていたようだ。
公園へは両親が居る時以外は行けないので行く度に同じ様な事になっていた。
何故両親が居る時じゃないといけないのか。
それは、家の近くは山なのでお隣さんは数軒しかない。その為外で遊ぼうとしても公園までは行かず家周辺で子供だけで遊んでいる事が多かった。公園は子供だけだと少し遠いので危険だと言われたからだ。ただ数軒しかないお隣さんには兄より3歳上のお姉さんとお兄さんが居たのでその2人に一緒に遊んで貰う事もあった。
両親が居なくなった後はよく家に来てくれていたが兄が攫われる前の年に2人とも海外の大学へと行ってしまった。
と、思い出に浸りながら公園まで行き、家の前まで帰ってくると異変に気がついた。
窓が割られ、扉が開いていた。
急いで中に入ると…
「チッ、金目の物があんまねぇな」
「そりゃこんだけ埃が溜まった家に期待する方が悪いだろ、俺2階に行ってくる」
「ん?この写真……」
「写真なんてどうでもいいからさっさと金目の物を袋に入れろ馬鹿」
どうやら泥棒集団のようだ。
《おい!何してんだお前ら!》
「これに写ってる奴ら見覚えある奴ばかりじゃないか?ほら見てみろよ」
「だからさっさと探して入れろよ馬鹿」
「見てみろってお前も知ってるぞ」
「しょうがねぇな、その間探しとけよ」
「分かってるっての」
写真を見始める泥棒A
《おい!汚ぇ手で触んじゃねよ!》
殴りかかるがすり抜けるだけで何も起こらない。
「あぁ、轢き逃げされたのが2人、バラされて売られた奴が1人、お?この娘レイプ動画の可愛い娘じゃん、あれは良かった。それにこいつ最近死刑になった奴じゃん。やべぇなこの一家wwww」
「な?お前も知ってだろ?」
「おい、じゃあこの娘の遺品とか結構な値段で売れるんじゃね?下着とかさ」
「マジじゃん!俺らも上行こうぜ。どうせ部屋あったとしても上だろ?」
「風呂場の近くに有るかも知れねぇだろ、俺上行くからお前した一応見てから来い」
「おい、そりゃねぇだろ」
そんなやり取りをニヤケながら話す泥棒Aと泥棒B、しかしそんな会話を途中から潤楼の耳には聞こえていなかった。
怒りで理性など無くなっていたからだ。
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