動悸
生垣の彼岸花に目を奪われるのは
わざとらしい赤色が誰かを想起させるから
履歴書が嫌いなのは
空欄の中に自分を閉じ込めたくないから
指先の切り傷に意識が向いてしまうのは
より大きなことから目をそらしたいから
開きもしない教科書を捨てられないのは
昔の自分を諦めきれないから
家具の減った部屋を窮屈に感じるのは
居場所を見失ってしまったから
誰かがおいてった絵の具のチューブと
同じくおいて行かれた用途不明の僕
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