フラッシュバック
電話越しに伝わる友人の動揺とか 焦燥とか
嗚咽漏らす彼に
「何があった」とは聞けないが
苦痛の共有は難しいか その気になろうとする僕は偽善者か
深夜24時 隣の暖房の排気音
不純な感情を抱えたまま 人の悲しみを受け入れようとする僕は裁かれるべきか
全部僕のせいな気がすんだ
全部関係ない気がすんだ
全部忘れよう提案だ
僕はただ、踏切の手前でたたずんでいるばかりでした
慰めの言葉が見切り発車で送られたが
それは一時しのぎで
軽々しくて
この期に及んで取り繕うつもりか
どうしようもないかも 彼が言った
そうか そんなら僕もきっと
なんもできねぇや
日付がかわる頃、唐突に思い出すのは
たいていそういう記憶
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます