そうだ、公園に行こう

固まってしまったブランコと

信号みたいな色した滑り台

さびれたベンチが四つ

なぜかゴミ箱は二つある

どちらも錆び付いた老夫婦

公園の小さな階段は薄紫の押し花で彩られ

桜も散って我が物顔のツツジ

いつの間にか土筆も燃え尽きた


時折聞こえる蜂の羽音

向かいの家の排水音

鳥は囀る

姿は見えず

公園の隅につまれた小石


人の気配は風に乗ってくるばかりで

ここはいつも私の居場所




用を足しに来たタクシードライバー

私はそそくさと階段を駆け下りる

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