日緋色の鏡・緋色の剣
「はー」
「ジー」
「めーサーーん!」
どこかから
近づいてくる、というより落ちてくる?
ドーン!
「お待タせシマしたー。
あ。やっぱり
しかし
「うむ、苦しゅうない。てか、なんで空から降ってくるん?」
いつもの
「人目ヲ忍んデ。イヤー、苦労しまシタヨー」
「コノ
「
「父さんと母さんが来てくれたんだ!」
「ハイ!
ジーン。感動する
「ミナさんゴ一緒に、感動ノ再開をハタしまショウ!」
だから、
いっせいに
「なんで?」
キョロキョロする
「あレ? カ、」
(しーっ!)
口に人差し指をあてる
(先生は食べられちゃったんだよ! あいつに!
ヒソヒソ。下手に知られると、
(エ。えエッ!? チッ、余計なコトを。マタかよ、デス)
ヒソヒソヒソ。
「余計なこと?」
「ソウそう。ゴ両親から、コレを」
絹布に包まれた丸い物を見せる
「これって!」
急いでほどく
いや、神様の分身だ。物では無い。
「
「イエ、そんナァ」
頭をポーリポーリ。牙を跳ね返したけど、
「冷たい」
そっとなでた
「ソレはデスね……」
[
『
叫ぶ二人。
火が、
平気な顔の様子。表情は文字通り硬いけど。紫色の火はたちまち消え去った。牙も炎も彼には効いていない。なぜ? 二人の頭に「?」が。
答える
「ソレはデスね。ワタシの
「
「
「ナゼか、
だから
ま、いっか。
「ああ。話しガ前後しまシタね。コノ
「イツも冷えヒエですヨ」
「急がナイと。コノ
顔には
これなら火炎を防げそうだ。
「じゃあ、さっそく」
胸の
「
「
「オまかセくだサイ!」
「
「
それより速くかわす
やつも顔の両側から、何本も紫色の
「どこまでも異様な姿なやつ! ダーウィンに文句を言ってやりてええ !! 」
お前の進化論はなんなんだ、と。
「あ、こいつは
てへペロ。それを言うなら
「もう一つ !! 」
「
ドヤ顔の
二つの
「
「自分が強いだけじゃ、勝てない……。
「欲望で! 世界を手に入れられるものか !! 」
[お前はオレより弱い。
[
【
それを聞いて、湧き上がる
目が、
「兄さん……。おれは、
「
紫色の目が、
【
激しい攻防が始まった。
どちらも引かない。
勝敗は一瞬。
紫色の
【勝ったな】
『絶対、みんなを
【なんだ?】
表情が固まる
「あきらめてよ……
そこに、
【また? 負けたのか? オレは……】
弱々しい色。みるみる色が抜けていく。残ったのは、
【
紫色が、真っ白な灰となって、空へと舞った。訪れた静けさ……。赤い花がしおれて
「
「……」
「オカシイですネ?
途中からやって来た
灰になった
「そこにいるんだろう! 兄さん !! 」
「
「……そうイウことデスカ。どこマデも〝
「兄さん? 誰? どういうこと?」
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