金星に恋をした
すてにゃん
禁断の恋
こんな気持ちになったのはこれまで46億年の人生の中でもはじめてかもしれない。
私はどうしても、どうしてもまたあの子に会いたい。
たまにしか会うことの無いあの子。
太陽の後ろにたまに隠れるあの子。
もう何年もこの気持ちは伝えられずにいる。
でもやっぱり一秒でも長く、あの子と交差していたい。
金星。
問題は限られた回数しか会えないことだけではないのだ。
あの子は私と「姉妹惑星」なのだ。
宇宙では「姉妹惑星」同士の恋愛は禁じられている。
銀河警察に取り締まられるのだ。
もし仮に私達が、絶対ないと思うけど、結ばれてしまってそれがバレたら、
私は太陽系から外されるだろう。
そうなると地球に住む数百万種もの生物が犠牲になる。
私の身勝手な感情によって犠牲になるのだ。
だからやっぱり、金星のことはただただ、見てるだけでいいのだ。
また次回の「軌道の交差」を待ちつつ、
ただただ、見てるだけでいいのだ。
金星に恋をした すてにゃん @stefafafan
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます