冬
鼻がツーンとして、冷たくなるのは
あまり好きじゃないけれど
吐く息が白く見えるのは
自分が汽車になったみたいで、
なんだか楽しい
駅のホームには
周りの人らも自分と同じように
白い蒸気を吐く
元気でカラフルな若い機関車、
全身黒く
遠く一点を見つめるベテラン機関車
モクモク、シュッシュッ、ポッポ
汽車が電車に乗っていくのかと
突然、よく分からないツボに嵌り
自分だけ勢いよく白い蒸気が噴き出る
冬の朝、
ホームで電車を待つ時間が
ちょっと楽しい
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