番外編 運命に導かれし人間と魔剣
これは魔剣争奪戦が終わった後に行われた、とある会話である。
「魔剣の能力名ってカッコイイな」
レストランで食事をとりながらタローは目の前にいるタマコにそう口を開いた。
ちなみにオムライスを食べている。
「なんじゃ突然?」
タマコはパスタを頬張りつつ訊き返した。
「だからさ、
中二
この世に七振りのみ存在する魔剣。
それぞれに固有能力が備わっており、一本でも持っていれば一国と戦争を引き起こせるほどの強力な力を持っている。
もちろん所有者の実力にもよるが。
「たしかに粋な名前じゃのぉ。
まさしく色欲に相応しい。エリスの雰囲気にもあっている」
あのエロい、もといドエロい身体を思い出すタマコ。
ちなみに各魔剣の能力名はと言うと、
と、このようになっている。
で、タローは思ったのだ。
「
第19話から愛用している魔剣であるが、未だにその名は登場していなかった。
これは別に作者が全く考えておらず出す機会を見失っていたとか、そういうわけではない。
断じて、作者のミスではないのだ。
「(^- ω- ^;)」
(訳:いや、あの……)
現在クマの姿になっている
そんなプーは露骨に目をそらすのであった。
「そういえば
「おいプーさん。言っちゃいなよ~」
何だか言いづらそうにしていたプーであったが、二人の視線に耐え切れず嫌々自分の能力名を言うのであった。
「(^- ω- ^;)」
(訳:……ふ、『
「「……………………………………」」
能力名は能力に相応しい名がつけられる。
が、決してそれがカッコイイとは限らないのだ。
「……まぁ、俺にはピッタリだな」
そして、
一人と一振りは、もしかしたら出会うべくして出会ったのかもしれない。
そんなことを思いながらタマコは黙ってパスタを頬張り続けたのであった。
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