#45 真夏の女子会
※クミ視点
今日は、コータくん抜きでの女子会。
サキちゃんから「ヒナタと話して仲直りしたから、1度クミも誘ってランチしよって話してるんだけど」とお誘いがあり、チョコちゃんも呼んで良いというので、じゃぁってことでチョコちゃんと二人で美容院に行った後に合流する形で4人でファミレスに集まった。
サキちゃんもヒナタちゃんも、夏休みに入ってからは初めて顔を会わせる。
サキちゃんは、特に今までと変わったところは感じなかったけど、ヒナタちゃんは雰囲気?表情?なんというか、ガラっと変わってた。
以前は、私やサキちゃんの会話に、ニコニコしながら相槌打ってるばかりで、なんというか大人しいくて受け身な感じだったのが、今日のヒナタちゃんは、コロコロよく笑うし、積極的に会話に入って来るし、引っ込み思案のチョコちゃんですらサキちゃんよりもヒナタちゃんとのがよく会話してる。
別に無理に明るく振舞ってる感じも無いし、とても自然に会話を楽しんでるように見えた。
そんなヒナタちゃんを見て、本音は「ホッとした」
コータくんのことで、どうしても意識せざるを得ない存在だったヒナタちゃんが、「コータくんを好き」と宣言している私を前にしてもこうやって明るく、そして嫌味を感じさせない様に振舞ってくれるというのは、きっとヒナタちゃんの中ではコータくんとのことは区切りがついているからなんだと思った。
なので試しに、ちょっとばかりコータくんの話題を振ってみた。
「夏休みに入ってからずーっと宿題してたじゃない? それでそれがようやく終わったから私もチョコちゃんも溜まってたうっぷん弾けちゃって、コータくんのお家の庭でプール遊びしてた時に、二人でスク水きて、コータくんに色仕掛けしたの。うふふふふ」
「え?スク水ってスクール水着?体育で着る?」(ヒナタ)
「そうそう、しかも中学の時の」
「いわゆる旧スク水というタイプですね」(チョコ)
「ええー キツクないの?」(ヒナタ)
「それがもうキツクてキツクて、バスト周りがパツンパツンで」
「クミちゃんのアレは凄かったです・・・とにかくエロかったです。どエロクミちゃんでした」(チョコ)
「・・・・・」(サキ)
「それで、コータくんの反応はどうだったの?」(ヒナタ)
「コータくん、クミちゃんのこと意識しまくりでした」(チョコ)
「そうだね。チラチラ見られてるの解るんだけど、私がコータくんに視線向けると、急に視線そらしたりしてて、可愛いんだけどコッチも恥ずかしさに耐えられなくなって、結局ビキニに着替えちゃったね」
「うふふふ、コータくんもクミちゃんも
「いや、コータよりもクミ! どうしちゃったの!?色仕掛けとか、暑さで頭
「えー 恥ずかしかったけど楽しかったよ?」
「今クミちゃんは、陽キャのスイーツ脳ではありませんよ。 ラノベのラブコメ脳ですのでこれが通常運転です。はい」(チョコ)
「いや、ラブコメって・・・」(サキ)
「そうそう! ラノベって言えば、鈴木さんが本貸してくれたんだけど、私も今BLにハマってるの!」(ヒナタ)
「「「え!?」」」
「凄くハマっちゃってね、自分でも買ってきて読んでるんだぁ」(ヒナタ)
「えーっと、あまり大声でBL好きとは言わない方のが・・・・」(チョコ)
「え?そうなの? まぁいっか、もう言っちゃったしね。うふふふ」(ヒナタ)
「クミもヒナタもどうしちゃったの・・・」(サキ)
「サキちゃんにも今度わたしのラノベお貸ししましょうか?とても面白いですよ?」(チョコ)
「いや・・・遠慮しとくよ・・・・」(サキ)
ヒナタちゃんの反応見ようとコータくんの話題出してみたら、BLにハマってるとか逆に爆弾ぶっこんできた。
でも、この様子なら、やっぱりヒナタちゃん、コータくんのこと引きずっては居ないと見て間違いなさそうだ。 それに、なんか吹っ切れて
逆にサキちゃんの目が怖いんですけど・・・
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