#25 FからG





 ランジェリーショップから何とか生還し、クミちゃんの買った荷物を預かって、再び手を繋いで次のお店へと歩き出した。


 でも、HPゼロの僕は『クミちゃん、僕疲れちゃった・・・少し座って休憩したいよママァン』とSOSを出す。


「そっか、結構長いこと付き合わせちゃったから見てるだけだと疲れちゃうよね。ちょっと早いけどランチにしようか」


『うん、そうしよ。 お店はクミちゃんが食べたい物でいいからね』


「じゃぁ、行きたいお店あるから、ソコに行こう」


 そう言って、レストランが集まるエリアに移動した。

 クミちゃんに連れられてきたのは、こってり系のラーメン屋だった。


「女の子同士だとこういうお店ってみんな嫌がるし、一人だと入り辛いでしょ? だから今日はコータくんとココに来たかったの」


『りょーかい。ココでOK。 お店混雑する前に入っちゃおうか』


「うんそうだね」


 そう言ってお店に入り、二人でカウンター席に座った。

 注文してラーメンが来るのを待つ間、カウンター席に座ったがために見えるクミちゃんの黒タイツに包まれた美脚をチラチラ盗み見しつつ、先ほどの下着の買い物の話題を振った。 チラっ


『結構な数、買ってたね。 修学旅行なのに気合入れ過ぎじゃない?』 チラっ


「修学旅行用のもあるけど、普段のも一緒に買ったんだよ」

「最近、また大きくなってきて、結構キツクなってたんだよね」


『へ!? それは・・・おっぱいですか? それともお尻ですか・・・?』


「バストだよ。 まだまだ成長してるみたいで、ってまた胸ばっか見てるし」


『え~っと、たしかクミちゃんって、前にFカップって言ってたよね? そこから更に大きく・・・・』 ゴクリ


「うん、今Gカップだね」


『な、なんですと!? G! 高2でG! やっぱりおっぱいが本体だったのか・・・・』

 びっくりして2オクターブくらい上がってしもた


「ちょっと!声大きいよ! 恥ずかしいでしょ!」


『あ、ごめんなさい。 童貞には衝撃な事実だったものですから、つい動揺してしまいました』


「またでた童貞。 コータくんって自分のこと童貞っていうの好きだよね」


『べ、べ、別に好きじゃねーし! な、なんなら今すぐ童貞卒業してーし!』


「・・・だったら私が『あ、ラーメン来た。 伸びないうちに食べちゃおう』


「あ、うん・・・」


「『いただきまーす!』」



 髪を耳に掻き上げながら麺をふ~ふ~するクミちゃんの横顔は色っぽくて、それ見てゼロまで減っていたHPも一気に回復した。


 そうか、Gなのか・・・


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