地滑り
地滑りの気配がする
私の実体が
私の肉体を
嫌っているかのように
うまく自分が繋がらなくなる
どこかへ行こうとするが
どこにも行けないでいる
何かをしようとしても
すべきことが
何
であるか
わからない
わからない
ということ
を
わからない
ままにして
とりあえず
何か
を
しようとする
読みかけの本を開く
冷蔵庫からケーキを出して食べる
いつもの音楽を聴く
コーヒーを淹れる
私は
何かを
つかみそこねる
そこに
あるべきもの
を
それは
何
意味のない文字列
ぼそぼそするだけのケーキ
うるさいだけの歌声
味のしないコーヒー
そこから
立ち現れる
色のない世界
ここは閉ざされた家の中
なか
内側
に
そもそも何
が
あった?
実体
を
消去して
ショウキョ
して
外に出よう
きっと
誰かが待っている
色は
ついていても
いなくても
よい
詩 習作 僕凸 @bokutotsu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。詩 習作の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
小説をめぐる日々の雑感/僕凸
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 71話
My Favorite Things/僕凸
★0 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます