反省会(反省するとは言ってない)
『おーい。相棒?もうすでに体の主導権は君に返したから動いていいぞー?
...ああ、なるほど。私の最ッ高な美しさに心奪われてしまったのかぁ!まあ仕方ないさ。なんせ私は神々の中で最も美しい───』
「真逆なんだよ!というか俺が恥ずかしさで悶絶してたの聞いてただろうがぁ!?」
...あ、普通に喋れてる。
『...ふむ。どうやら人間には私の高貴なセンスが理解できないようだ。
だか安心するといい、相棒!それならば私が君たち人間の感性を私色に染め上げてやればいいだけの話だからな!』
もうだめだ。このイカれた神に人間の常識は通用しない。
力を借りる代償が羞恥に悶えるだけなら安いものだと割り切るしかないのか...
そんな覚悟を決めていると、レチタがとんでもないことを言い始めた。
『しかし本当に鍛え上げられた体だ!あの熊の鉤爪も臓器まで傷つけることは出来ず、熊の肋骨をへし折った肘打ちによる反動も、肘の骨にわずかにヒビが入っただけ!これは魔法で治癒する必要もなかったかもな!』
...はい?魔法?
「レチタ、俺魔法の適性は持って無いはずなんだが?」
するとレチタはあたりまえのことのように答える。
『ああ!私は神様なんだぞ!ちょっと手を加えれば適性を与えることくらい簡単さ!
ちなみに属性は光だ。魔王を倒すとき、一番映えそうだしな!』
...うん。まあ神ならそのくらいあたりまえだよな!(思考放棄)
『これから魔物と戦うにあたって、魔法を使えるということは大きな武器になる。いい機会だから、そのへんも含めて解説するとしようか。』
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