第17話 声の主

「真理ちゃん!、どうしたの?」

「あ、聡君・・・。」

「彼氏来ちゃったよ」と言って男は帰った。

「聡君・・・ありがとう・・・。」

聡君に助けられた。

「大丈夫?」

「なんとか、でも聡君何でここに?」

「ん?たまたまだよ」

「そうなの?・・・でもほんとにありがとう」

「真理ちゃんが無事でよかったよ。あと翔によろしく」

聡君が向いたその先に翔がいた。聡君が去り際に翔に何か言って帰っていった・

「助けられてよかったな?」と翔が聞いてきた。

「うん」

「・・・」

「・・・翔?」

「何でもない」

「じゃあ、まずはあそこの店。」と私が指をさしたのはアクセサリーなどを扱っている店だった。

「いいけど、欲しい物あるなら言っててくれよ?」

「大丈夫だよ、デートはここに行くことだけじゃないから。」

「じゃあ、入るか。」

「うん」

店に入ってまず目にしたのは様々な色のブレスレットだった。

「翔?このブレスレットとかどう?」

「そうか?真理にはこっちの・・・のほうが似合いそうだけど」

「なんか言った?」

「いや何でもない。」

「で、何て言ったの?」

「忘れてくれ。」

「・・・。」

「・・・それでそれ買うのか?」

「気に入ったから買う。」

「じゃあ、それ俺が買うよ。」

「いいよ、これは私が買うよ」

「今日遅れた分として俺が買う。」

そう言って翔はレジに向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る