終章 6話「料亭にて」
神楽坂の料亭で2人の男が酒を酌み交わしていた。
1人は袴姿に軍服を羽織り、もう1人は細身の優男。
「あなた、結局、支倉君に教えてあげなかったんですねぇ。彼の中に何がいるか」
「教える必要もなかったと思いますよ?」
「まぁ、彼のおかげで新しい技術も手に入りましたしね。私としては大満足です」
「例の『ウ式合金』ですか?」
「いやいや、アレは副産物ですよ。本命は禍魂を金属に含有できる技術です」
「興味深いですね」
「これで、新たに刀が打てますよ。持った人間の強大な力を与える刀、もしかしたらより強い巫剣も……うひっ」
「その笑い方、いつ見ても気持ち悪いですよ」
「ほっといてください、気に入ってるんです」
「何はともあれ、迦具土命の新しい門出に」
「それ、私は、別にどうでもいいんですけどね」
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