終章 5話「後日談」
隊長さんたちが行った秘密工房には、八宵と天目さんが捕らえられていたそうです。
2人を救出後、大尉さんの隠れ家に戻ると、天目さんはそのまま神戸の実家に戻り、今回の件を報告したそうです。
天目家から陸軍に働きかけがあり、別所で軟禁されていた巫剣さんたちは無事解放されることになったのですが、首謀者であった支倉龍臣特務少佐の協力者は見つからず、迦具土命という組織の一員も軍内部には存在しないと報告がありました。
御華見衆や巫剣のことが一時世間に出回ったことで、めいじ館はしばらく営業することができなくなってしまったため、わたしも含め皆は富士見支部のみやこ屋に行くことになりました。
仕方がないとは言え、めいじ館を離れるのはすごく寂しかったです。
指令と副司令、それに小烏丸さんは御華見衆の本部で今後の方針などを決めつつ、結界の再構築に当たると言っていました。
日本各地の支部に遠征にいっている巫剣さんたちも、まだまだ各地で禍憑の発生が続くため、しばらくはこちらに戻ってこれないと言うことでした。
今回隊長さんたちが潜入した秘密工房からは『ウ式合金』に近い金属は見つかったものの製作方法などの技術資料は見つからなかったと八宵が言っていました。おそらく誰かが持ち去ったんだろうとも。
まだまだ調査は途中で、これからいろいろなことが分かってくるはずだと隊長さんは言っています。特に迦具土命の目的が未だ謎のまま。このまま何もなければいいなと思いますが、まだまだ波乱が起きそうな予感です。
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