第十八話 訓練
「模擬戦でいいよな?」
「身体強化のみだぞ」
「わーってるよ」
山の裾野外周と同程度の広さがある地下空間。主に集団での模擬戦闘に使われる、シュミレーターも備えた広大な空間で、服装をトレーニングウェアに着替えた
「んじゃあ、いつも通りに」
「模擬戦だってのに相変わらず容赦ねえな」
「模擬戦だからこそだろ」
「んじゃ、俺も遠慮なく!」
蹴りをかわした体勢から素早く攻撃に転じた
「これでどうだ!!」
思い切りよく地面に叩き付けたつもりだったが、そこは相手が悪かった。投げられる瞬間、軸足となっていた右で軽く地面を蹴り自ら重心を移動させていた
「甘いな」
瞬時に体勢を立て直した
「っと!?」
それを後方に跳ぶことで避けた
「おらぁっ!!」
その勢いのまま体当たりを繰り出すが、
「うおっ!?」
ガクンと音がしそうなほどに膝を折った
「……参った」
恐る恐る開けた視線の先。寸での所で止まった
「あー!! また俺の負けかよ!!」
悔しさ全開で
「
「
「
「トリッキーねぇ」
模擬戦闘の結果を受けて助言する
「俺達の攻撃方法は肉弾戦だけじゃない。頭を使っといて損はない」
何事かを考え始めた
トレーニング空間に備え付けられたシャワールームで汗を流し、着替えた
「あら、意外とお早いお戻りね」
「
「
一人姿を見せた
「反省会?」
「あら、また
忠告を無視された意趣返しか、
「わかってて聞いてやるなよ」
「そう思うなら、たまには負けてあげたらどう?」
「それじゃあ訓練にならないだろ」
やれやれと言った
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