第2話 お家にお邪魔します

自分視点

 

ここが今日から住む家か


「オギャ」(お邪魔しまーす)

『うふふ、貴方はルルサワ・エリヴァーよ

言えるかしら?エ リ ヴァー』

「ぎー」(言えるわけないだろ)

『まだ幼いから言えないよ、マリア』

『そうね貴方、大きく育つのよ』


俺の名前はルルサワ・エリヴァーらしい

ちなみに母親がルルサワ・マリア

父親がルルサワ・ノア


『貴方、能力の事だけど・・・』

『あぁ どう だった?』

『・・・2つ有るのは決定的らしいわ!』

『おお!エリヴァーは天才だ!』


なるほど、能力が2つ有るのは誇らしい事なのか


「オギャ!」(ヤッター)

『この子も喜んでるわ』

『良かったなエリヴァー』


前世は平凡だった俺だが現世は恵まれているんだ!


————————————————————

    と、喜んだのもつかの間


自分視点


それから3年たち、俺は今3歳だ

歩くのは勿論、喋る事もできる


「オギャ」(はぁ)


あれから色んなことが分かった

まずこの世界には能力があり

人間の価値を測るほど重要な物らしい

それと、能力が2つあるのはごく一般的な事らしい、あれだけ天才って言われて普通の事とか・・・


「ちょっと悲しいなー」


はぁ

そう、あと俺のオッドアイは世間的に凄く珍しいらしく忌み嫌われることも多いらしい

両親はなんとも思ってないみたいだが


「はぁ」


ため息ばかりついてしまう、これじゃあ前世と同じじゃないか・・・

やめだやめ、気分転換に部屋の中を周ろう


「よっと」


3歳ともなればベッドから抜け出すのは容易い、両親は今リビングにいる


「この体だと広く見えるな・・・」


俺専用の子供部屋を作ってくれたらしい

感謝すべきだがちと親バカじゃないか?


「おっと!」


何かにつまずいた、不幸の連発だな

これは 鏡?


「お    中々整ってるな」


初めて自分の顔を見た、その鏡に映るのは

優しげな印象の男の子だった


「赤髪・・・」


赤髪で少し癖っ毛だな・・・

少し細められたタレ目に下がり気味の眉毛

それから話に聞いていた赤と青のオッドアイ

それと・・・なるほど


「感じていた口の違和感はこれか」


癖なのか口元が緩いのか

口角をあげ常に微笑んでいる状態だ

優しくぼんやりした印象だな


「・・・」


ナルシストではないが、つい見入ってしまう

・・・




「はっ!」


いけない

そうっ!能力の話だな

能力は5歳の時に教会で授かるらしい

ここで人生がどうなるかが変わる

緊張もするが、なにより


「テンション上がるわー」

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