弱すぎる能力を持って転生したんですが!?
@rinamu
第1話 プロローグ
自分視点
ピピッピピッ
朝7時、部屋に無機質な音が響く
これは毎朝のルーティーンの一つ
目覚まし時計!
「はぁ、はいはい、起きますよ〜とっ」
「はぁ」
つい二度もため息をついてしまう
それもそうだろう、これから眠りという
楽園から仕事という地獄に行くのだから
「憂鬱だなぁ」
明るいとは言えない気分で支度を済ませる
「行ってきます」
誰もいない部屋につぶやく
趣味もなく、楽しみもない
ただ職場しかない
そんな俺は今を生きる現代社会人
成績も年収も人付き合いも平凡な自分
自分の生きてる意味がわからなくなってきた
「はぁ」
3度目のため息を付きながら駅へ向かう
いつもの殺風景な階段を降りる
というか生きる楽しみがない俺は
なんで生きてるんだ
いっそのこと派手に死「危ない!」
え?、、、
気づけば俺は階段から足を踏み外していた
「グ、いてぇ」
どうやら打ちどころが悪かったらしい
血が抜けていくのが分かる
『い、今救急車を呼びますので!』
やめとけ、もうじき死ぬよ、俺
振り返ってみるとつまらない人生だった
あぁ、周りが心配の目でこちらを見ている
心配されて死ねる俺は、幸福者だ
もうだめだ、瞼が おも く・・・
「おぎゃ?」(は?)
『生まれました!元気な男の子です!』
『貴方・・・!』
『よく頑張ったな、ありがとう』
今何が起こっている、まず誰だこの人達は
そして、ここは一体・・・病室か?
「う〜?おぎゃ!?」(どなたでしょか?)
喋れない、そして視界から見える自分の手
俺、赤ん坊になってる!?
『まぁ、見て貴方綺麗な瞳』
『本当だ、珍しい目だね』
ま、まて 落ち着け俺 まず
俺はあのとき死んだ
それは鮮明に覚えている
『また、スキル鑑定に行かないとね』
「オギャ?」(スキル鑑定?)
なんだそれは、そんなものあるわけ
『それにしてもこの子、全く泣かないわね』
『少し心配だな』
だが母親らしき人は嘘をついている様子ではない
つまりここは
「オギャァァァ〜」(異世界ぃぃぃぃ)
『泣いたわ貴方!』
『良かった〜』
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