第29話 大阪旅行スタ~ト
『大丈夫か?忘れもんねーか?替えのプラグとかヒューズとか持ってあんだろーなぁ?あと必要な奴はオイルとか…』
綺夜羅は出発前の最終確認を呼び掛けた。
『はーい!』
『あるよ!』
燃と旋がプラグとヒューズを見せた。
『多分…ある…はず…』
掠は荷物の中をあさっているがなかなか出てこない。
『つーか別になきゃ買えばよくね?』
数はめんどくさそうな顔で言い放った。
『お前らなぁ、最低限持てるもんは持っといて間違いはねーんだ。数、夜走ってていきなり1発死んじまったとしてコンビニにプラグが売ってるか?そしたらどうする?どうせお前らその辺の合う単車から「あったー!」なんて言ってパクってこようとするんだろ?それじゃダメなんだよ。まっ、おめーらの単車に合うもんはあたしがもしもの為にちゃーんと持ってあるけどな!』
言い終えて綺夜羅はみんなより一回り大きめのバッグをバシッと叩き得意気になった。
『さっすが綺夜羅!』
『頼りになるわね!』
ここは誉める所だと旋と珠凛がすかさずそれを称えると、この金髪ポニーテールは更にカッコつけてみせた。
『まぁな。おめーらの為だからよ!』
今日は8月22日。時刻はまだ朝の8時半。
『よぉーし!んじゃ、出発すんか!』
6人は単車に乗りこむとキーを回しエンジンをかけた。
チーム綺夜羅の大阪旅行が今スタ~トした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます