1.4

 山の天気は変わりやすい。強い日差しを追って瞬きする間に雨が音をたてる。天の恵みも偏れば災害に変わり、生命は左右される。雨に強く撃たれる作物を眺めながら長引く雨模様を眺め続ける。手伝うことのできる内職は全てやり終えてしまった。仕事の無い今の私は少し居心地がわるい。


「ダージ!大雨だけど狩りに行こうよ!いい加減中にいるのは飽きたよ!!」


コリーは私の気持ちを代弁するかの様に、時間を持て余していることを主張するが荒れた天気の山の恐ろしさを諭され再びダラダラと過ごし1日が終わりに向かう。

 雨の音は昼と変わらず降り続け、寝静まる部屋には雨音のみが響き渡る。止むことのない雨は私に不安を抱かせる。雨が続けば続くほど私の居場所は無くなっていく気がする。


ブヮーーーーーーーォォォ!!!!


雷のように聞こえる爆音は、一瞬にして私の不安を吹き飛ばす。私はベットから飛び起き2人の元へと向かう。2人とも同じく部屋から飛び出し狩りの支度を整えている。私も続くため支度を始める。


「何あの音!?」


「大丈夫だ。落ち着いて動ける支度をしろ。備えておいて悪いことはない。」


2人の冷静さとは裏腹にジルは怯え隅に隠れている。慣れない状況に混乱しているのか、それでも私たちの知らない何かを予知しているのか。


「絶対に無茶はするな、何かあればすぐに戻るように。何度も言うが深追いするなよ。」


ダージが細心の注意払うよう促す。真相は分からないまま周辺の状況を確認するために皆家を後にする。

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