尾も白い文鳥
タイトルどういうことだよと突っ込まれれば「面白い文章」をもじったんだよと。
小説には様々な文体があるというのは周知のことだが本当に著者によって千差万別である。
「ですます調」だったり、適応できているかわからないが当エッセイのような「である調」だったり、中には登場人物の口調で地の文が構成されている場合もある。
また人称、視点についても大別して一人称視点と三人称視点があり、三人称視点に至っては三人称一元視点と三人称多元視点と細かく分類される。
さらに神の視点と呼ばれる誰の視点でもなければ、過去未来にわたって描写することが大丈夫な視点もあるらしい。私はその文体を読んだことがないが……。
実際には多くの小説が一人称視点か三人称一元視点で書かれており、三人称多元視点は登場人物の入れ替わりが多くなり、煩雑になるという理由でお勧めされてはいない。
なかでも一人称視点は書きやすいらしく、主観になる人物の感情のうちをストレートに描写できるように感じる。
コメディ色の強い作品では主人公がやたらに高いテンションでボケとツッコミを繰り出し、笑いを提供してくれる。
私の言う面白い文章というのはこの調子で書かれる文体のことだ。
私が読んだことのあるラノベでは「バカとテストと召喚獣」がそれに該当する。
基本的には主人公である吉井明久というキャラの視点で書かれ、ヒロインとキーキャラクターたちの自由奔放さに振り回されながらもそれに負けじと突っ込んで抵抗していくという展開がこれでもかと続く作品である。
作者のギャグセンスも相まって読んでいるときは笑いが止まらない、とにかく次が読みたいと思わせくれる作品であった。
今こうして文章を書いているが、以前にチラッと書いていたように私の文章は硬い。硬くてもユーモアに溢れていれば面白みもあるだろうが何せ今のところわが身を切り売りする内容とありのままの事実を書きすぎていて外連味がない。
ギャグセンスも大してあるわけではないため、キャラクターをハイテンションに動かすことが想像できない。
あまりオーバーに動かしすぎても阻害するだろうし、変に抑えてしまえば何がしたいのかわからないブレた展開になる。
キャラクターが軽快な掛け合いをし、地の文でそれに拍車を駆ける。ライトノベルではよくお目にかかるのが一人称視点で、容易に書けると思っていたがそれ故に筆者のユーモアが反映されやすいのかもしれない。
ところで今回人称や視点について取り上げる際にネットで調べながら書いたのだが、参考にしたサイトのほとんどが小説の書き方を指南するサイトで気になる項目がいくつかあった。
読み込んだわけではないのでどういう項目が気になったかは割愛するが、私自身そういう指南本を読んだことがなかったので一度目を通しておくべきがどうか非常に迷った。
皆が皆読んでいるわけではないだろうが、私のような大した知識もない人間は一読すべきなのだろうか。
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