第4話がんばるぞー!

 お姉様とお兄様が推薦をもらったって聞いてもう一週間。まだ、私は何をプレゼントしようか決められてなかった。

 だって、何にしても普通だし、大体のものは簡単に手に入るから、難しいんだもん!


「そうだ!それとなく聞けば良いんだ!そうしよう!」


 名案!


————————————————————


 お昼。昼食後、ゆっくりとしていると、リリアがトテトテと近づいてきた。


「お兄様!旅行の時に欲しいものってなんですか?」


「どうしたんだい?急に」


「えっと、あの、えっと、急に気になったからです!」


「そっか、急に気になったんだね」


「はい!」


 何かプレゼントしてくれるのかな?リリアは可愛いなぁ。


「何してるの?2人とも」


「やぁメルネ。今リリアに旅行の時に欲しい物を聞かれてね」


「お姉様は何が欲しいですか?」


「そうねぇ、ちっちゃいマジックバックかしら」


 リリアの頭を撫でながらメルネが答えた。


「僕も小さいマジックバックが良いかな」


 僕もリリアの頭を撫でながら答える。

 内空間が小さい物なら、安いしね。


マジックバックですね!」


「ああ、マジックバックだ」


「凄いマジックバックにします!ありがとうございました!」


 そう言って廊下へトテテテと向かって行った。


「リリアは可愛いわねぇ」

「あぁ、本当にそうだねぇ」


————————————————————

 よぉし!小さなマジックバックを作るぞぉ!


「ふっふっふ!お兄様とお姉様をあっと驚かせるぞ!いっぱい入るちっちゃいマジックバック!」


 その為には、錬金術とか、魔道具作りの方法とかを覚えなきゃだけど、頑張るぞぉ!

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