第5話むずかしぃ…

「うにゅぅぅぅ〜〜」


 贈り物を決めてもう1週間。錬金術と魔道具に関わる本の山に後ろを囲まれ、前にはマジックバックの失敗作の残骸がころがってる。


「なぁにがだめなのかなぁ?」


 マジックバック自体は作れるし、ほかの魔道具も一応作れる。物によるけど。

 作った魔道具の成功と失敗の時の違いを細かく書いたノートを取り出す。


「なんで入れた物の重さを感じないマジックバックができないの……?何がダメ…?」


 なんて呟きながら、今までのマジックバックの失敗の状態と、恐らくこれだろうと言う失敗の理由を書いたノートも取り出す。

 う〜〜……ん、わからん!わかんない!わあああああああああ!


 だん!って音を立てながら机に突っ伏した。

 おでこいたぃぃぃ…。


「落ち着くもん…落ち着いて考えたら問題は見つかるもん…偉い人もそう言ってたもん…」


 ふぅ…

 体を起こして深呼吸する。そして顔を叩いて気合を入れ直す。


「…………よし!もう一回!」


 そうやって、その後も何時間もかけて何十個も失敗を作り上げていく。


 ご飯を食べた後も続けたけど、ダメだった。そして気がついたら夜。


「うにゅぅうぅ………気分転換するぅ…」


 もしかしたらいい案出るかもしてないし…。





 いつも魔法の練習する森の中。そこで私は魔法を撃ちまくってた。


「っはぁ〜〜〜〜〜!やっぱ魔法さいこぉ〜〜〜〜〜!」


 開放感!たのしい!わーい!


「もっともっとぉ!」




 気がついたら1時間経ってた。周りには切り株が30個できてた。上の部分は消し去っちゃった。


「はふあぁぁぁ、たのしいぃぃいぃぃいぃ」


 とけてます。いま、わたし。

 草原に寝転がってとろけきる。


「あぁ、このままねてしまいそう…」


 寝たら怒られるからしないけど。


 切り株を引っこ抜いて虚空魔法の《収納庫》に入れる。穴は土魔法で埋めました。




「さぁ、おやすみなさい!(小声)」


 寝室に行って睡眠に入る。続きは明日だぁ〜!

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