闇バイトの面接

【闇バイトの恐怖体験】


大学生3年生の頃の話。




当時出会い系のスパムメールにこんな文言が。


「日給五万円のバイト募集」


さて、どんな内容だと思いますか?









私は好奇心から応募した。


鬼が出るか蛇が出るか。




待ち合わせに指定されたのは池袋の某ファーストフード店。


席にはギャル男とB-Boyの2人組。


当時陰キャだった私は若干たじろぐ。


そして始まる業務説明。


「これからサラ金を周ってもらいます」


要約しよう。


①サラ金で限度額まで借りる。


②次の店、その次でもMAX借りて周る。


③手に入れた大量の資金を、ギャル男達の「会社」に貸し付ける。もちろん借用書付きで。


➃「会社」は確実に返済を代行してくれる。


これで日当5万円GET⭐



なんてカンタンな仕事だろうか。


アホだった私は喜んでこの仕事に飛びついた。







嘘です。


もちろん丁寧にお断りした。


いくらアホでもやらんわ。


説明してくれた2人は意外とアッサリ引き下がってくれた。


本人達も簡単に進むとは思ってない様子だった。



ギャル男達と軽く雑談タイム。


イカツい2人組は実は私より年下の大学生だった。


しかも私の地元の大学。


イカンぞ君たち。







「「お疲れ様です!!」」







突然立ち上がり最敬礼するギャル男達。


嫌な予感とともに私は視線の先を振り返る。


階段。


階下から姿を現したのは、ザ・本職/筋者/ヤ印の方。


つまりヤ○ザ登場。





“やっべえ💀”


“長居するんじゃなかった💀”


“終わった💀”


“借金確定コースじゃん💀”


危機が迫ると思考が加速するって本当なのね。





ヤ○ザが口を開く。


「あ゛?やんねえの?じゃあお前もう帰っていいよ」



“失礼しましたッッ!!!”



私は光の速さで逃げ帰った。








【結論】


意外とよくある詐欺らしいです。


当然踏み倒されます。


5万円の報酬で100万近い借金を背負うことになります。


絶対引っかからないでくださいね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る