海でうっかり救命体験

海で遊んだ大学時代の思い出。







大学の友達(以下、大友)とその地元の友達!


野郎4人で海へ行こう!


友達と車で出掛けるなんて初めて!


最高の夏日和☀


ワクワクだぜ!!!




浅瀬で投げ合い!


砂浜に埋め合い!


次は、沖のブイまで競泳だ!


ワーーーー!


バシャバシャバシャバシャ!!!


バシャバシャバシャバシャ!


バシャ、、バシャ、、、、、




はしゃぎすぎて忘れてた。


オレ泳げないじゃん🥶




立ち泳ぎで現状把握。


・浜辺と沖のブイまでどちらも40mほど?


・私はちょうど2点の中間地点


・友人3人ともブイを目指して依然遠泳中


・水深は・・・足が届きそうにない




そうこうしてる間に海水を飲んで体力消耗。


迷っている余裕はない。


覚悟を決めた。


“ヨシ、もう諦めよう”


頑張っても浜辺までは泳ぎきれないし。


もう脱力~🐙



ブクブクブク、、、



しかしあれね、走馬灯ってないものね。











ザッパーーーーーン!!!








水中に潜ったはずの私の頭。


不意に水上にすくい上げられた。


何事???


と思ったら大友が救助に戻ってきてくれた。


顔だけじゃない真の男前に抱き抱えられて運ばれる。


字面だけみるとロマンチック。







二人で浜辺、生還を果たす。



大友「お前、泳げないなら先に言えよ(笑)」



ありがとう心の友よ。


爽やかだぜ。



大友「じゃあ俺あいつらと泳いでくるから!お前は休んでな✨」





九死に一生を得たものの疲労困憊。


私は浜辺から、海でじゃれる野郎共を眺めて待つ。







ほどなく大友が一人で浜に上がってきた。


いつも超元気な彼がずいぶん辛そうな顔をしている。


「クラゲに口の中を刺された・・・」


無敵の男も口の中は弱点らしい。


マンガのボスキャラみたいだな。





クラゲに刺された男と溺死しかけた男が体育座り。


この浜で一番辛気臭い組み合わせ。


通夜かよ。


空もいつしか雲に覆われてしまった。





「「帰るか、、、」」








命の恩人とはいまだにつるんでる。


親友は大切に。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る