うっかり恐怖体験シリーズ

爆屋三十朗

マジの恐怖体験

恐かった実体験を一つ。


夏だし。


恐怖★★★☆☆


星三くらいでしょうか?






私の地元にある某巨大公園。


夜中でもランナーが絶えない人気のスポット。


広大な敷地の中も今では街灯が増え歩きやすくなった。


しかし少し前までは、主道を一歩逸れれば真っ暗闇が広がっていた。


その暗闇から自殺体が見付かることもあって。


なんだかんだ変な雰囲気がある。


昼とは打って変わって、夜は違う顔を見せるその公園での話。




高校生だった私は、夜中に友達とサイクリングコースを流していた。


話しながらダラダラと公園を周回するだけの時間。


お金がない学生時代の日常。


3周目に差し掛かった頃、前から警官が歩いてきたのが見えた。


“あーまた無灯火で怒られるわ”


面倒だなーと思いつつ警官に接近していく。


しかし。


警官は無灯火の私に見向きもせず無言ですれ違って行った。


ライトが壊れており週一ペースで職質されていた当時の私。


警察にスルーされるなんて普段はまずない。


‥‥‥何か不自然な予感。


私は恐る恐る振り返った。


そして。


私たちの背後には恐怖が迫っていた。









私たちのすぐ後ろ。


大学生2人組に警官が声をかけていた。


なんだよ。


無灯火チャリより歩行者気にするってどんな警官だよ。


緊張したわ。


警官達は公園の奥に消えていき、私達はその後お開きとなった。






翌日のニュース。


「公園で友人を殺害した大学生2人組を逮捕。第一発見者のフリをして通報~」


すぐ後ろに殺したての殺人犯がいた。

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