{6章}不安定なプロ部

第25話...襲来

体育祭も終わり、気が抜けた頃だ。

とりあえず期末考査までは、後数週間あるのでゆっくりすることにした。

今はプロ部室内だ。するとこんな放送がなった。



学校放送「襲来!襲来!至急屋上へ!」



襲来放送がきた。何がしたか襲来したかというと、手短に言えばヤクザだ。

二か月に一回は来るらしいが、俺は初めて会った。

過去に危害があったので、一応避難する方がいいらしい。



拓也「舵薔薇組か?」



史路喜「いや、本拠地が遠いから違う」



大分前にも言った通り、史路喜の父親は舵薔薇組の組長だ。しかし性格が柔らかい女性と結婚し、史路喜の性格も柔らくなった、との事だ。

史路喜はヤクザやヤンキーなどの事情にやたら詳しい。ということで史路喜に聞いたら、開都には「横原組」というのが、あるらしい。

ヤクザ界では、北の砂村組、中央の横原組、南の舵薔薇組、というのは常識だそうだ。



拓也「ほんで、特徴とかあるん?」



史路喜「横原組はやたらと青い服着てる」



との事だ。今回の人間も青い服を着ている。

だが、横原組は学校などの凸というのは、あんまりしないらしい。



由美「先生から聞いたけど、砂村組の凸だって!」



史路喜「砂村組?!嘘だろ...」



海斗「どうかしたん?」



史路喜「舵薔薇の1番敵だ...」



拓也「大丈夫なん?!」



史路喜「命が危ねぇかもしれん!」



ということで、急いで逃げることにした。



史路喜「本当だ...砂村組勲章が付いてる...」



ここで三大ヤクザ集団を紹介しよう。



砂村組

組長は砂村山明、本拠地を北山都に置き、人数は推定3万人程度いる。学校凸もたまにある。舵薔薇組跡取り息子を狙う。



横原組

組長は横原裕也、本拠地を開都と八島都に置き、人数は推定2万人程度いる。学校凸はほぼない。



舵薔薇組

組長は舵薔薇史之、本拠地を港南都に置き、人数は推定6万人程度いる。学校凸は組の教訓で禁止。



海斗「大丈夫か?!」



史路喜「多分狙いは俺だ。」



泰樹「どうしたらいいんだ!」



史路喜「一旦プログラミング部の部屋の鍵を掛けよう。」



鍵を掛けた。突撃する足音がドンドコなった。

部員達は怯えていた。



ガチャッ



聞こえてはいけないものが、聞こえてしまった。

なんと鍵が開いてしまったのだ。

もう終わったと思った時...



舵薔薇組幹部「忘れ物です。」



史路喜「え?!砂村の奴じゃないの?!」



舵薔薇組幹部「この前併合したじゃないですか...」



史路喜「あ、そういやそうだ。」



舵薔薇と砂村は手を取り合い、横原と戦う為に1か月前くらいに併合したが、史路喜はサラッとしか聞いてなかった。



舵薔薇組幹部「とりあえずここで失礼します。」



史路喜「何だったんだろうか...」



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