第15話...清身都旅行(中編1)

おはよう。

現在時刻は朝の6時を回ったところだ。

下車まで、あと3時間くらいだ。

とりあえず窓の外を見てみたが、見慣れないような光景が続いていた。



海斗「すげぇぇ!」



俺の窓側からは、海とオシャレな住宅街、たまに見える都心が窓に写った。

海斗は1人だったが、思わず声が出てしまった。



ここで清身都の説明をしよう。


人口2000万人で開都に続く第3の都市として有名。「都」が付くのは、大体開都に寄っているが、開都からは約1000km離れている。

観光などにはあまり向いていないが、電気街とオシャレな街並みは最早絶景以外の言葉が見当たらない。言わば穴場スポットである。

海を沿うように、土地があり海から陸までの清身都の土地はおよそ2km位しかないが、長さは400km以上あるという。珍しい形をした都市なのである。



ここで拓也から、グループ一斉メッセージが来た。



拓也「一旦共用スペースに集合!」



とりあえず共用スペースに行くことにし、着いた。みんなかなり寝ぼけてた。



史路喜「今日は街観光や」



泰樹「どこに行くか、とかは決まってないけど適当に歩けば何かいいとこあるっしょ。」



咲「そだねー」



由美「とりあえず7時の朝ごはんまで考えておこう!」



海斗「そーしよう」



とりあえず着替えて荷物をまとめたりすることにした。ここである人から電話が来た。



海斗「もしもし?」



海斗妹「ちょっと兄ちゃん?定期券忘れてるよ?」



こいつは俺の妹の玲花だ。来年この学校に入りたいらしいが...



海斗「今回は切符で行くから使わん」



玲花「あっそ、じゃ切るね」



電話はそこで途絶えてしまった。何だったんだろうか。

7時までまだ時間があるし、もう少しまとめることにした。

まあ下車までには、まとめられそうだ。



7時になり、食堂に来た。

今日の朝ごはんは拓也が担当した。



拓也「結構自信作だよ」



史路喜「うっま」



泰樹「お店でも食えねぇ美味さ!」



咲「...おいしいわね」



拓也はかなり料理センスが高いほうなので、やはり美味しかった。

そして各自解散した。



朝9時ついに清身都駅に着いた。

駅はとても大きく、20番線まであった。同じ国なのに、なぜか異国感が漂っていた。改札を出るとそこには、壮大な海があった。



とりあえず、海岸に行くことにした。

流石にこの時期は寒すぎて入れないので、海岸を散歩するだけにした。

綺麗な貝殻を見つけた、これは由美先輩にあげることにした。先輩はとても喜んでいた。



いつの間にか12時になっていて、そろそろ腹が減り始めるときになった。

今日は清身都で有名な、キヨミウオの刺身を食べることにした。

弾力があるのに、とろけるような感じ...

癖になるくらい、美味しかった。



時刻は2時を回り、複合型商業施設に入ることにした。

開都にあるやつよりも、はるかに大きくなんと駐車場含めないで、7階まである。フロアの中央が、吹き抜けになっていて、明らかに怖い状況だ。



ここであることに気づいた。



「長くね?」



そう、この清身都は、国や都の建物ではない限り、横幅300m以上の建物がたてられないのだ。そのため、この商業施設は長さが5kmあり、端から端まで歩くのは相当たいへんだった。



時刻は5時を回ったので、そろそろホテルのチェックインに向かうことにした。

ここにきてからずっと思っていたが、清身都では、道を曲がることがほぼない。



ホテルについた。窓からは物凄い絶景が見えた。

部屋も人数分あるらしい。とりあえず夕食を食べに行くことにした。



とっても豪華な海鮮料理がズラリと並んだ。

正直めちゃくちゃ美味かった。



拓也「史路喜ー海斗ー泰樹ー風呂入りに行くぞー」



由美「私たちも入りに行きますか」



海の絶景を見ながら、入る温泉はやはり格別だ。下からの何故か先輩の声がするが、まぁ気にしないでおこう。



ベットは普通にフッカフカだった。明日も早いので寝ることにした。

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