{3章}春季考査 一年 

第10話...恐怖の春季考査(1年前編)&親父との遭遇

由美先輩の言葉で思い出した。あと2週間で春季考査ということを。

この学校に入学してから、まだ数日しか経ってないのにもうテストなの?と、ツッコミたい気持ちもあるが、これが終われば至福のゴールデンウィークなので、頑張ることにした。

そしてどうやらテスト前なので始まったばかりだが、部活は休みになるらしい。


史路喜「テスト勉強どうする?」


拓也「確実に誰かの家で教え合いした方がいいと思うけど。」


海斗「じゃあ俺ん家来る?」


史路喜・拓也「遠くね?」


拓也「じゃあ、俺ん家来る?八島都駅の近くだから、帰り道で来れるよ。」


海斗「いいね。そっちが良かったら、行くよ」


史路喜「俺もそうするわ」


で、結局3日後に拓也の家で勉強会をすることになった。高校に入って初めてのテストだし、教え合いは全然ありだと思ったからだ。


由美「じゃあ私が教えてあげようか?」


実は由美先輩は学年2位の点数の天才だ。

しかも教えてくれる至福の時間...

うんうん悪くない。

と、言うことで由美先輩も一緒に来ることになった。


咲「...私も行ってあげてもいいわよ」


拓也「じゃあ来なくていいです。」


咲「.......行っていいですか?」


海斗・史路喜「ええよ。全然来な!」


拓也「何で海斗達が許可取ってるんだよ!俺の家だぞ!」


と、言うことでプログラミング部全員で、拓也の家で勉強会することになった。

ちなみに咲先輩は学年1位らしい。強っ

寿司の皿数を数えていた時、何か、違和感に気付いた。ふと顔を上げると...


???「海斗。偶然だな」


海斗「何で親父が居るの?!」


海斗父「車で迷った。何処やねんここ」


海斗「俺の高校の目の前だよ!!!」


海斗父「勉強会ちゃんとやって来いよ。」


海斗「話を聞けええええ」


どうやら近くの海岸まで旅をしていたが、IT音痴と方向音痴の親父はドライブレコーダーが使えず、迷ったのでとりあえず近くの駐車場に止めて夜ご飯を食べていたらしい。俺が帰るまでに夜ご飯を作りに帰ろうとしたが、まさかの寿司屋で会ってしまった。


海斗父「これから頑張って帰るんだが、海斗は乗ってくか?」


海斗「心配だから乗ってく。その前にプログラミング部メンバーに別れを告げる」


海斗「今日は親父の車に乗っていくので、ここで失礼します。」


由美「気をつけてねー」


拓也「おー分かった。また明日な!」


史路喜「理解。気をつけてな」


咲「...気をつけてね」


親父と駐車場まで歩いた。この辺のどこに駐車場があるかさっぱり分からないので、親父に着いて行くことにした。歩いてる途中にこんなことを親父と話した。


海斗父「いい友をもったな。」


海斗「まぁ部活メンバーだし。」


海斗父「あそこまで気を使ってくれる友は中々いないぞ。」


海斗「それは、親父の運転が怖いだけだし!」


実は親父は1回免停を食らっている。めちゃくちゃ不安定なので、俺はいつも電車を使え、と言ってるが、たまに今でも車を使う。

小さい時に俺は母親を亡くしてる。だからこそ男手1つで育ててくれた、親父に感謝したいが、運転だけは本当に危なっかしいので、是非ともやめて頂きたい。


海斗「カーナビはこうやって設定するの!分かった?」


海斗父「そうゆう複雑なの覚えられない。」


海斗「覚えろ!!」


どうやら、親父にカーナビを教えるのは無理そうだ。でも、無事帰れることが出来た。

ただ、もう親父の運転はもう御免だ。







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