第3話...高校生活一日目(帰り)

前回、元々共学ということが判明した。しかも去年まで。


高校生活一日目。学校が終わり拓也が「一緒に帰ろーぜ」と、誘ってきたので、一緒に帰ることした。拓也が言った。


「ここ寄ってかね?」


「何ここ?」


「え?普通にゲーセンだけど」


ド田舎出身の海斗にとって、ゲームセンターは初めて見る光景だった。

海斗は言った


「めっちゃ行ってみたい!」


「じゃ入るぞー」


扉がウィーンと開いた。拓也にとっては割と見慣れた光景だが、海斗は...(以下略)

まず海斗と拓也はufoキャッチャーをした。海斗は言った。


「は?これ全然取れねぇんだけど?」


「そーゆーもんだから...」


1500¥使ってようやくお菓子を一つゲットした。しかもそのお菓子定価が20円...


次に海斗たちがしたのはレーシングゲームだ。拓也はそこそこやっているためかなり上手く、勝負にもならなかった...と思いきやコツをつかんだ海斗は一気に強くなった。拓也は思わず言った


「え?急に強くね?」


結果は海斗の3勝と拓也の2勝だった。


最後にコインゲームをした。キャンペーンをやっていて1100円で500枚だったので、550円ずつ出したが、海斗はちまちまやってるので、なかなか終わらず、結局学校に近いからまた来ると思い、メダルを預けることにした。


「海斗。飯食いに行こーぜ!」


「いいけどどこ行く?」


「近くに竹屋があるらしいから行ってみよーぜ!」


「え?竹食うの?!」


「違う違う。牛丼チェーン」


海斗は牛めしの特盛。拓也は牛めしの小盛を頼んだ。

海斗は思わず言った。


「拓也小食すぎん?!」


「え?これでお腹いっぱいになるけど」


「拓也の胃はそら豆くらいしかないの?」


牛めしは同じタイミングで出てきたが、海斗は5分、拓也は20分かかった。食べるのも遅い拓也でした。


駅に着いた。拓也とは同じ電車だ。

2分待ち、電車が来た。高校最寄り駅は開都かいと駅という。漢字は違うが海斗と読み方は一緒だ。そして拓也の最寄駅は開都駅から3つ離れた八島都やしまと駅。海斗の最寄り駅は八島都駅から乗り換えして、28離れた山中古河原さんちゅうこがわら駅だ。


来たのは各駅停車だ。都市線に乗り二人共八島都駅で降り、ここで拓也と別れを告げた。海斗は少し歩いて2番線から端っこの14番線まで歩いた。


14番線に着き30分ほど待っていたら、ここである人と会った。


「こんばんはー昼間ぶりかな?」


「えっ?!由美さん?!」


なんとここで由美さんと会ったのだ。


「なんで昼間逃げたの?」


「えっ?そっそれは...忘れました...ところで最寄り駅はどこですか?」


山中中原さんちゅうなかわら駅だよー」


「えっ?山中中原駅?!」


山中中原駅と言えば、海斗の最寄りの山中古河原駅の隣。これは一緒に帰れるかもしれない!

ここで電車が来た。海斗は勇気を出して言った


















「いっ一緒に...帰りませんか?」

由美は答えた。























「喜んで!」






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