第19話 助けてあげる
「あ、善意でね。善意で言ってくれるんだって思うけどなんかさ、なんだっけ、月あといくらくらいあればいけるの?とか言われて、え?みたいな。1+1で2になるじゃん?みたいな。なんか遠回し過ぎてわかんなかった」
「なんで?」
「意味が全然わかんなくて、何言ってるのかなって思って。私は代わりに何かするの?って聞いたの」
「そしたら?」
「そしたら、なんか返ってきて、その意味もわかんなくて、なんか全然わかんないんだけどどういうこと?それは結婚するってこと?って聞いたの」
「それは何あなたにプロポーズしてるの?」
「だから私もそう思ったんだよ。ほら前にさCADだっけ?仕事手伝わない?って言ってた人ね」
「あー」
「で、何回かLINEが続いて、全然意味がわかんなくて、私がそれはオトナのお付き合いをしましょうってことなの?て聞いたの。そしたらそんなこと言ってないからって言われて、逆にそういうこと言われるの心外みたいな(笑)」
「はい?」
「なんか逆に怒られちゃったみたいな(笑)しのちゃんはいつも通りのしのちゃんでいいんだよみたいな」
「どういう人かわかんないよ。純粋なんだよ、困ってたら助けてあげようって思ってるかもしれないし」
「なんかよくわかんないー。最終的にこのことは忘れてみたいな」
「はー?」
「オレもなんか困らせちゃってごめん、みたいな」
「意味がわかりません」
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