第18話 助成金

「ん?」


「これ200万貰える、中小企業」


「200万!?そんなんなったの?50万から」


「50万なの?」


「50万だったよね?最初の話」


「違うよ。そう?」


「増えたのかな?ま、50万で何が出来る?ってみんな言ってたもんね」


「うーん」


「ねぇねぇねぇ」


「うん?なんだよ」


「ちなみにさ、ち、な、みに、来週ってさ、来週だよね?」


「来週。ま、どこも行けないじゃんな」


「行けないよねー。まだ未定?」


「未定だね」


「ね、私さ今週末行かないから、お店は」


「その方がいいよ」


「でしょ?」


「ほんとにヤバいって。でもまあ、いつか終わるからな」


「コロナでしょ?なんかわかんないけどさ、興味本位だと思うけど未だかつてないくらいお客さんからLINEくるよ」


「なんて?」


「えー、だから『大丈夫?』とか『なんかあったら言いなー』とか」


「『生活苦しいんだけど』って言えばいいじゃん。寄付してって」


「言えばいいかなwなんか意味わかんない、怖いよね。こういう時って本性でるなーって思うよね」


「でも善意で言ってくれる人もいるわけでしょ」









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る