第14話 ロックダウン
「まずいよー。だって今さ、ほんとにさ、ブロックアウト(ロックダウンのことw)じゃないけど県外っていうか出ちゃダメだよってなってる中じゃん、ましてや福岡って…ねぇ」
「だから会社、事務所もそうだよ。未だに会社にいっぱい人来てるんだもん」
「え?」
「もうテレワークして、人、出しちゃいけないんだよ」
「ほんとはね」
「だって大企業だよ。ね?」
「全然行き来があるってこと?県外からも来てるの?」
「県外っていうか、事務所にいれば何十人って固まっているんだもん。店もほんとは営業ね、止めるとかそういう判断もあるじゃない。そういう判断もしないしさ」
「え?普通にやってるの?」
「やってるよ。多少時短はしてるんだろうけど」
「あー、そっか」
「オレは休ませてやれよと思うけどね」
「ほんとだよね」
「だって従業員だって社員だってさ…、ね」
「〇〇(地元の某大手工場)も全部っていうか2交替になったよ」
「でしょ?」
「うん、午前中と午後で」
「それがほんとなんだと思うけどな。ね?」
「うーん、だよね。だってN(某大手工場)は止まっちゃったよ」
「あー、なんかね」
「だよね、だよね、止まるよね」
「H(某大手工場)も止めればいいんだけど止まんないんだよね」
「結局止めちゃうとひねりが入ってこないでしょ。金が一銭も。だから怖いんだろうね、それがね」
「だねー、きっとね」
「出るもんは出るでしょ毎月。開けてれば少しは入ってくるでしょ」
「うーん、まあね。一応マスクはみんなしてるから、でもダメだよね」
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