なんだかんだ仲良し

「…なんか、アスタロトの声がしてた、ような…気のせいかな?」


マルドクとナタタイシとかわいそうな人魔公爵アスタロトが退場したころ、ベルゼブブは周りをきょろきょろ、触角をぴこぴこ。なんだかかわいい。


「……気のせい、だよね……あっちは……ダルそうだし…よっ」


「わぁ?!」


「ミウ、隣…いい?」


少し悩んだあと、飛んだ。そして、私たちの隣に降り立ち…座ろうとする。


「は、ひゃい!!」


「いいってさー」


「…今のはさすがに、通じるから…」


お?ベルゼブブ、ツッコミの素養あるのか?まさかあちらイシス側だとは…


「あ、あの…!!しゅ、すごくうれしいのでそのままでいいのですがこの、この…腕は…!!」


「ン?あ、これ?」


…と思ったけど違った。しれっと、ものすごくしれっとミウさんの肩に腕を回して抱き寄せてる。イシス残念女神にこんなこと絶対出来ないもんね。


「わー、さすが魔王…」


「でしょ?」


「はわ…私の寿命がぁ…」


…わかるよ、ミウさん。推しクドラクの戦ってる姿やら寝顔やらを見て、挙句抱き寄せられて…しかもベルゼブブがボソボソしゃべるから耳元でささやかれてるみたいになるもんね…明日くらいに召されるんじゃないかな…


「あとで…そこらへんの死神に、話つけてくるから…気にすンなよ?」


「カハッ…」


うーわ、しっかり目見ながら喋ってら、この魔王。コイツほんとは色欲の悪魔じゃないのか…?みるからに少食だしほんとに悪食の悪魔なのか…?


「…と、とにかく!今は戦ってるの見ようよ!」


「ン、そだね…ミウ、起きて?」


「いえ…わたしはもうこのまま…」


「…しょーがないなぁ」


「ホラそこ、しれっと膝枕してんじゃないよ」


ほんとにどうしよう、この魔王。最強すぎる…














「ドクロ、短期決戦にするぞ!我がデカブツを食い止める、適度に削っていくのじゃ!」


「おうよ!イシス、頼んだぜ?」


「任せて!迷える魂よ…!」


どうやらドクロでEXを使うようだ。そのために…EXゲージ調達だろうか。おそらくスライムあたりに変化するのか?


「ヒャハッ、カモが来たぜぇ!」


「ははっ、思う存分暴れといで!」


「あぁ!任せ…って、おめぇも暴れろぉぉ!!」


「ボクは君を倒すのに忙しいからね!とう!」


「わちょっ、仲間割れすんなっての!!」


…なにやってんだこの仲良しコンビ。と思ったが…クルースニクの投げた退魔のステイクは、イシスの方へ向かっていた。クドラクも、ステイクをよけつつ進路をちゃっかりドクロに変えている。なかなか演技派だな、二人とも。


「おっと、邪魔な小僧がきたようだな?」


だが…ドクロの経験値を覆すほどではなかったようだ。自身の血をもとに包丁を巨大化させ、横に一薙ぎすると…刃は変化中で光に包まれたイシスをすり抜け、なんとステイクの切っ先に正面からあたり、そのまま真っ二つにしてしまった。間髪入れずに、包丁はクドラクを横から襲う。


「腸…曝け出せぇぇ!!」


「やーなこったね!」


クドラクがおどけた調子でこたえると、マントをバサッ。自身を包むと…無数の蝙蝠になり、きれいに包丁を避けて…


「よっと!ご馳走してやるぜぇ…!」


ドクロの頭上で元に戻り、急降下しながらグラスの中身をぶちまける。あれは…悪疫グラスだ。これでドクロはブレス技を封じる風邪状態になってしまい、さらに毒を喰らった。ただ、ドクロはブレス技が使えないので…あまり気にしていない様子だ。それもそのはず。


「ハハッ、小僧…周り見たか?」


「…?っ!てめ、包丁を…!おい!避けろっ!!」


そう、さっき包丁の薙ぎ払いを躱された直後、すぐにドクロは手を離した。すると…包丁はどういうわけだか、ブーメランのように大きく円を描いて…クルースニクの背後から彼に斬りかかろうとしていた。


「Damn it!」


悪態をつきながら、強靭なしっぽで包丁の柄をつかみ、ドクロへ投げ返したヴァンプスドラゴン。彼は今サルファが呼んだ雷雲から放たれる稲妻を避けながら、魔力球を何度も放ち、サルファの複合属性ブレスを相殺している。


「わっ!助かったよ!あ、えーと…Thanks!」


「Consentrate on yourself if you have such a spare feeling!」


「ハハッ、お前さん等の大将は手厳しいな!」


「何言ってんだか全然わかんないんだけどね!」


今のは「そんな余裕あるなら集中しろ」って言ってるんだと思うよ、クルースニク。


「よっと!じゃあ、俺たちも集中するとしようか…!」


「どいつもこいつも余裕あんなぁ…」


包丁をキャッチしながら笑うドクロ。


「じゃあ、イシスの加護ももらったし…攻めるぜ、サルファ!」


「そうじゃの、おぬしが女で助かったわ!」


「ハッ、さすがにこの戦いが終わったら戻してくれよ?」


「ヒヒンッ?」


イシスが変化したモンスター…天馬ユニコーンがいななく。☆☆☆水属性獣モンスター。ステータス、210-63-63。クルースニクに似たステータス配分で、見た目はザ・ユニコーン。純白の体に、額から生えた長く螺旋を巻いた一本角、そして一対の白い天使の羽。そして、加護とサルファが言ったのは…固有コマンド「乙女の槍」。味方の女性モンスターの数だけ、味方全体の攻撃力を上げるコマンド。サルファは戸籍上無性別らしいのでノーカウントだが、ドクロはイシスのせいで女体化…いや、女性化している。女性が一体だと+30、二体だと+40程度上昇するらしいので…当然、攻撃は苛烈になっていく。


「ありゃあ、聞こえねえフリだな…ハハッ、あとでさばいてやるか!」


「ちょ、冗談よ!!バッカじゃないの!?」


「おぉっとぉ!敵に背中向けてふざけた真似はよした方がいいぜ、女神さん?」


「もぉぉ…!!って、空気読みなさいよバカぁぁ!!」


「どほっ?!」


怒りのマジュラが炸裂。大蛇のような水流が一束になってクドラクを襲う。うわぁ…ご愁傷様…


「いてて…」


「彼女、悪魔じゃないんだね?言動からしてそうだと思ったんだけど…ホワイトプロテクションがあんまり効いてないし…」


倒れたクドラクに駆け寄って介抱するクルースニク。クドラクにあんまり傷はないようだが…二人でいる方が落ち着くのだろうか、クルースニクの膝の上で頭を休めて少しリラックスしている。クルースニクのケモミミがぴこぴこ。しっぽが揺れる幻覚が見えるが気のせいだろう。あ、イシスに向かってその発言はさすがにアウトだから気を付けてね?


「私は天使よっ!!」


「そうだな、うちのかわいい嬢ちゃんをいじめられると…俺もさすがにただじゃ済まさねぇぜ?」


「っ…いつの間に…!」


包丁を引きずりながらクルースニクの背後に立つドクロ。彼はSpが低すぎるため…戦局を先読みして、最善の行動をとることに非常に熟達している。おそらく、これまで相当な場数を踏んでいるのだろう。


「ヒャハッ、遅ぇ!ドウン!!」


クルースニクに膝枕されたまま腕を振って魔力球を放つクドラク。さすがにリラックスしすぎじゃないかなぁ…


「それはもう見飽きたな!」


一笑に付しながら、包丁の腹で魔力球をかっ飛ばす。すると…


「Ugh, shit...!」


「Jackpot!」


ヴァンプスドラゴンに命中。小さくガッツポーズをとりながら、「大当たり!」とあえて英語でつぶやくドクロ。煽るなぁ…


「Then? What's next?」


「Same!」


「Same?! Will you do that again, huh?!」


「I'll continue this until they win!」


「Oh, how insane...」


天を仰ぐサルファさん。さっきから何度も被弾しているのに、ヴァンプスが倒れる気配はない。それもそのはず、彼はたびたび使い魔のコウモリを呼び集めては…彼らがどこからか吸ってきた血を吸血することで、HPを回復し続けているのだ。長期戦に慣れているのか…サルファがバテるのを待っているようだ。その間にクドラクとクルースニクを勝たせたい様子。だが…


「シェーシェーシェーシェー♪」


「イっ、なんだコイツ…!」


「ハハッ、ほんとに悪魔になっちったなぁ?」


イシス、ニライに変化。相変わらず可愛いなぁ。高めの声がすごく愛らしい。ファン増えないかなぁ…


「エ~ンヤバケ~ト~ケ~ヤ~バケ~トケト~シ~♪」


「ぬぉっ?!チッ、目がぁ…!」


「ハッ、てめぇはどこの大佐だ?」


「ネタを逐一入れるのやめて欲し…っ!」


「ヤッサヤッサヤッサヤッサヤッサヤッサ〜!」


ドクロは傍観している。ニライはまずクドラクにシャイン!!!を放ち…ツッコミ中のクルースニクに6本の触手を使う。被弾した敵のAtを1ターンの間だけ70%にしてしまう技で、以外にあなどれない。フルヒットでおおよそ180のダメージだが…ホワイトプロテクションのおかげでかなりダメージは抑えられている。


「鬱陶しい…っ、だけど…それだけだっ!ミウ!」


がしょんっ、EXゲージがミウさんの足元から生えてきた。


「ふぁ…びっくりした…こ、これ…クルースニクのEXですよね…?」


「そうじゃないかなぁ?」


「じゃあやってみます!えい!」


迷いなくがしゃんっ、と勢いよく潰して…クルースニクの元へEXゲージを送るミウさん。クルースニクのEXはクドラクと全くおなじなんだけど…何になるんだろう?


「させてたまるか…とは言えねぇが、ちょっくら邪魔させてもらうぜ?」


「まぁまぁ待てって…っらぁ!」


ドクロが包丁を構えて突貫しようとしたが…クドラクがグラスの中身をぶちまけて阻害する。


「アイツの本気…見てェからよ…」


「…ハハッ、ほんとに仲良しなんだな!」


思わず笑うドクロ。観念したように、攻撃を止めた。


「ふふっ、ほんとに甘いなぁ、クドラク…!」


「ヒャハッ、いずれテメェを殺ンなきゃいけねぇから、その準備だぜ?」


「冗談に聞こえないなぁ…!ま、それも含めて嫌いになれないんだよね…!」


「奇遇だな?俺もだ!」


「…っ、さすがに一本取られたな…!」


「ヒャッ、俺の勝ち〜♪」


「ならせめて、勝負には勝たないとね…!おいで!フェニックス!」


手に持ったステイクを胸に刺し…傷口から白い光が溢れ出る。その光に包まれたクルースニクは、次第に長い極彩色の羽を生やしたモンスター、不死鳥フェニックスに。☆☆☆☆火属性鳥獣モンスター。ステータス、286-78-68。このモンスター最大の特徴は、上位EX技にあり…効果は「自身にかけられた状態異常、能力変化を消した後に全ステータスを2倍にし、コマンドレベルを最大にする」というかなりの壊れ性能。ただし、下位EXにはステータスアップもコマンドアップもないため…人為的にEXを発動できる環境でしか使えないというのが弱みだ。EX技を使われる前に倒されたり、石化されたりした場合も使うことが出来ないので、かなり場所を選んでしまうモンスターだが…そうは言っても、石化技を使わないボスモンスターはかなり多いから、実はそこそこ活躍の機会は多かったりする。また、攻撃手段はほぼ全て火属性なので…水属性には大敵なのだ。


「ふぇ、フェニックス?!ドクロ、今すぐ代わって!!」


「何言ってんだ嬢ちゃん、楽勝だろ?」


「何言ってんのよぉぉ!!変化でもしないと勝てないわよあんな化け物ぉ!!」


「ヒビカにまたからかわれちまうぜ?それでもいいなら代わっ…」


「もぉぉ!!殺ればいいんでしょ殺ればぁぁ!!」


おお、イシスの扱いが上手いなみんな。クルースニクのEXで強化されたフェニックスに単騎で挑むこと自体結構すごいことだからな、終わったらいっぱい褒めてあげないと…


「ふぅ…行くわ!降りなさい!」


フェニックス相手に選んだイシスの変化先は…


「ニンニンっ!」


忍者カゲローだ。ステータスは省くが…このモンスターの特徴、それはSpの高さ。最高で94になり…パーティを組んで属性と種族によるボーナスをかければ、なんと102にまでなる。これはあらゆるモンスターの中で最も高い値だ。他にも102になるモンスターは居るが…その中でも、彼の個性である「忍法 影縫いの術」がかなり強い。与えるダメージこそ小さいものの、かなり高い確率でマヒを与える技だ。つまり。


「バキバキ陰キャ戦法やんけ…」


「忍法、影縫いの術っ!」


迷わず突貫するカゲロー。フェニックスは…うん、当然のごとくマヒった。あと何回これやるんだろう?


「さて…ヴァンパイアさんよ、こっちも始めるぜ?」


「…なーんか締まらねぇな…」


うん、わかる。凄くわかる。でもね、クドラクごめん。こうしないとカゲローさんすぐに倒されちゃうんだわ…


「さて、サシでオレに勝てるのか?」


「勝てる勝てねぇじゃなくて…勝つんだよァ!!」


「威勢がいいな!だが、それだけだ!」


感染ガスをばらまくクドラク。おそらく目くらましに使ったんだろうけど…ドクロにそれは悪手だ。ガスを気にも止めず…


「ハッ、そこか…!」


お得意の大ジャンプ。広間の天井近くまで一気に飛び上がり、クドラクに狙いを定めようとするが…


「キヒヒッ、当たるかっての!」


マントで身を包み、無数の蝙蝠になるクドラク。回避においてはもはや文字通りの常套手段のようだ。本日二回目である。


しかし、ドクロにとっては…同じ技を2回使うのは舐めプらしく、


「だろうな…!そんなにミンチにされたいなら、お望みどうりに捌いてやるよ!」


「キィキィキィ…っ!マジかよぉ…!」


ソウルミンチ、拡散5発の物理攻撃で…ドクロの最高打点。それが綺麗に、蝙蝠たちを文字通り捌いた。1匹も漏らすことなく、100は下らない数の蝙蝠を倒しきるとは…


「ハハッ、運が悪かったな…!」


「狙ってたくせによぉぉ…!」


「ハッ、どうだかな!もう一度やってみるか?」


「くっ…!」


焦りが顔に出るクドラク。どうやらあの回避方法、連続して出すと本人の消耗が激しくなるようだ。ドクロはそれを狙っていたのだろうか?


「やっぱりか!頂いたぞ…ハァッ!」


「イぎっ…!」


硬直した隙に、ソウルデリカテッセン。単体に3回攻撃しつつ、EXゲージを自軍に3つ増やす技。総ダメージ量はソウルチョップには劣るが、かなり使い勝手がいい。


「ハァッ!ハァッ!」


「チィィ~ッ…!くそぉぉ…!」


「ククク、悪いな小僧…ぅぐ、げほぁ…」


クドラク退場。ドクロは反動ダメージにむせながら、ゆっくりと…ヴァンプスドラゴンの背後に回る。サルファが雷の位置を調節して、ヴァンプスドラゴンの動きをコントロールすることで…Spの低いドクロでもヴァンプスドラゴンを狙えるようにしているのだ。


「てなわけで、だ!Meatloaf!」


「Huh? Mea...ugh! Holy shit!」


「Hey, skull. It's Soulchop, isn't it?」


「That's a trap!」


そいつぁ罠だ、と叫びながら…ヴァンプスドラゴンを背後から急襲する。それに合わせて…


「ヒビカよ、頼んだぞ!」


「えっ?あ、EX?はいはーいっ!」


私の足元からもEXゲージが生えてきた。これは…サルファさんが使うのかな?


「とりゃ!」


「そういえば、ボタン連打とかないんですね…結構楽しかったんですけど…」


「そうだねー、ただ毎回ひやひやするんだよねあれ…」


EX技を発動するときにはミニゲームをしなければならないのだが…それはまた今度話そう。今は、サルファさんの番だ。


「ようし、祭りじゃ!」


アメノカンナリ。サルファさんのEX技で、雷属性のブレス技。


「天誅を受けるがよい!これが天帝の裁きじゃ!」


なんだかかっこいいセリフとともに、サルファさんが咆哮すると、ヴァンプスドラゴンとフェニックスに、幾万もの雷が降り注ぐ。が…


「ぬぅ、耐えてしもうたか…」


この雷を受けてもなお、フェニックスは耐えていた。あれ?イシスは…いない?


「ヒヒヒ…!」


「あっ…ツクヨミ…」


呪師ツクヨミ。初陣の時にバビロア騎士団を蘇生させるために変化したモンスターだが…ここでは当然、アレをやるようだ。


「禁断の術だぁ!そぉれ!」


こひゅっ、という音を立てて不死鳥が撃墜される。そしてそのまま、退場。呆気なかった。


「い、いまのは…?」


「オレのに、似てる…」


「死の呪い、だね…効果自体はデスと何も変わらないからね、決まると勝負がつく技だよー」


なるほど。つまり早い話が、もう戦うのが面倒になったと。なるほどなるほど。あとでイシスさんとお話しなきゃ。


ともかく、これで勝負が着いた。

マルドクVSナタタイシは、誰かさんアスタロトを巻き添えにしながら引き分け。

ベルゼブブVSネロケミちゃんは、クラスチェンジの力を借りたネロケミちゃんだったが…力及ばずベルゼブブの勝利。さすまお。

そして、クド&クル&ヴァンプスドラゴンVSドクロ&イシス&サルファは後者の勝ち。

要するに。


「引き分けかなぁ?」


「そうですね…!」


うん、一番平和な形で終われた。


と、思っていたのもつかの間…


「ン?なんか呼ばれたような…」


「どうしたんですか?」


「はぁぁぁぁ…無駄死になんて認めない……認めないからな………登場も無駄だったなんて………認めないぞ………この魔公爵様の考え、行動、その全てに…無駄などない………!!」




……なんか出てきた。

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