　ついに秘密のベールを脱いだ「旧カクヨムロイヤルティプログラム２」こと「カクヨムサポーターズパスポート」！　やっぱり良くメリットが分かりません。「お知らせ」によると、

＞主に読者の方々へ向けて、カクヨムでの利便性を高め、楽しみを増やしていただくためにご用意した新しいプラン

ということなのですが、ほんとにそうなのだろうか？

●料金一覧（いずれも月額、税込）

・ライト：480円　一ヶ月間の広告非表示、毎月ギフト1個

・スタンダード：740円　一ヶ月間の広告非表示、毎月ギフト3個

・デラックス：1700円　一ヶ月間の広告非表示、毎月ギフト10個

＞温かいメッセージとともに、ギフトで作家を応援しましょう。

……ということなのですが、読者が作者にギフトを送ることによって、どういう見返りが読者にあるのか、その辺がまだ分からないんですよ。限定グッズをもらえる？　作者が用意するんです。絵師さんならともかく、普通の物書きは文章しか書けないけど、そんなもの読者が欲しがるのだろうか？　いやー、わたしはいらないなあ。作家には近況ノートではなくて作品を書いてほしい。

　ギフトの見返りに期待できないとなれば、広告が表示されないことに対して一カ月480円。一年だと5,760円支払うことになるのですが……ありえない、ありえない。わたしなら支払わない。わたしがケチということを差し引いても、かなり無理のあるプランじゃないかと思うのですが、みなさんはどう思われますか？

　ただ、カクヨムがこのプランを用意したということは、それなりに需要があることを見込んでのシステム改修だと思います。ということは、わたしが知らないだけで「月に480円……いや、1,700円払っても、推しの作家さんの限定近況ノートを見たいんだ！！」っていうユーザーさんがいるということなのでしょうか。

　まてよ。フォロワーが何百人もいて、毎日三桁、四桁のＰＶを集める超人気作家さんにとっては、応援コメントや近況ノートでおおぜいの読者さんたちとやり取りをするのが大変。コメントをやりとりする相手を絞り込みたいから、ギフト（いずれリワードに変換される）をくれるファンの人とだけコメントのやりとりをすることで、コメントに返事する労力を避けながら、リワードを確保することができる――ということなのでしょうか。

　それだと結局、人気作家さんとカクヨムだけがもうかる仕組みで、その他、読者さんやおおぜいの不人気作家さんにはメリットのないプランのように思えます。１件ギフト（という名の応援コメントでは？）を送るのに480円もかかるのは、値段が高すぎると思います。

　――ってことを言ってるわたし自身が、もしギフトをもらったら手のひらを返したように「いいプランだ～」っていうかもしれません（笑）だれかわたしにギフトくれないですかね。それをネタに一本エッセイを書きますよ！　試しにやってみませんか？