第83話 カクヨム事始め【続後編】
カクヨム事始め【後編】からつづく。
〇 カクヨムに挫折する
カクヨムをはじめたわたしですが、早々と挫折します。
カクヨムあるあるですが、自作の小説を読んでもらえなかったからです。せっかく苦労して書いてもPVがひとケタではやる気が萎えますよね。『作家でごはん!』では必ずコメントがもらえていたのでなおさらです。ぜんぜん読んでもらえないし、コメントはもらえないし……自信を喪失したわたしは、カクヨムの自作を目にするのも嫌になりはじめ、一年くらいで投稿作をすべて削除してしまいました。
そのころは、わかっていなかったのですが、カクヨムは小説を発表するサイトというよりは、作家同士がコミュニケーションをとるサイトというのがより正しい利用方法だ。ユーザーに占める書き手の割合が高いからだとわたしは考えていますが、自作を読んでもらいたければ、積極的に他の作家さんの作品を読んでコミュニケーションをとる必要があるのです。
わたしは自作をサイトに晒すだけで、積極的に他の作家さんの作品を読んでコメント残すタイプのユーザーではありませんでした(いまでもそう 苦笑)。こういうタイプのユーザーで、なおかつ短編書きの人はなかなかPVが上がりません。毎日更新される、他の連載小説のなかで埋没してしまうからです。
〇 エッセイをはじめる
カクヨムには向いていないと『作家でごはん!』で書き続けてきたわたしですが、三年ほどするうちに、そろそろ自分に伸びしろがなくなってきたと感じはじめました。いくらよいアドバイスがもらえるといったところで、『作家でごはん!』のユーザーは素人。素人同士があれあこれ言いあって伸びる時期はわずかです。
サイトを卒業する時期が近づいてきたなと感じていました。カクヨムのように書籍デビューに繋がるコンテストが開催されるサイトが増えて、『作家でごはん!』のユーザーが減り、サイトが寂れ、荒れ始めたことも理由のひとつです。
そして、カクヨムに舞い戻ったわたしですが、以前のように短編を投稿しても前回の二の舞です。作風が違うので、他の作家さんの小説にコメントをつける勇気も湧きません。連載小説も書いてみましたが、執筆に時間がかかってしまうわたしは定期的更新することができません。
――これは……カクヨムにも、わたしの居場所はないのかあ。
窮余の策……というか、追い詰められてわたしはエッセイを書きはじめました。エッセイはプロットを考えたり、文体を整えたり、推敲する手間がなく連載できたからです。エッセイではPVが増えずに落ち込んでいるWeb作家さんに向けて、そのことを気にすることはないよ、自分がいいと思うものを書き続けようということを書きました。Web作家さんを励ます体裁をとっていましたが、じっさいは自分自身を奮い立たせるためのエッセイでしたね。
「カクヨム事始め【完結編】へつづく 」 さすがに次で終わります。
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