第81話 カクヨム事始め【前編】

 あけましておめでとうございます。

 2022年のお正月いかがお過ごしですか。


 今年さいしょのエッセイは「なんでカクヨムをはじめたのか」を書いてみようと思います。前回、「最初の年からやってます」と書いたら驚かれたので……(笑


〇 そもそものはじまり


 そもそもは、本を(小説を)読むのが好きな母親から生まれたことが本好きになった理由でしょう。小説が好きでなくて、小説を書こうと思うものかしら? 子どもの頃は物語ならなんでも読んでましたが、だんだんとSFを中心に読むようになりました。時代はまさにSFブーム。当時は子ども向けにリライトされた海外SFがたくさんあったのです。ヴェルヌ、ウェルズにはじまり、ハインラインの『のろわれた宇宙船』(偕成社)でとどめを刺された感じです。


 「「「なぜ小説好きになったんですか?」」」


〇 小説を書くようになる


 小説を書くようになったのは、高校生のころです。きっかけは「天空の城ラピュタ」のノベライズ、『小説天空の城ラピュタ』(アニメージュ文庫)を読んだこと。いまでも大きな書店でさがせば見つけることのできる本ですが、この小説の出来栄えに納得いかなかったんですねー。


 ――わたしならもっと上手に書ける。


おこがましくもそう考えて、ノートに書きつけはじめたのが小説を書くようになったさいしょです。『風の谷のナウシカ』の二次創作のようなものを書いてました。当時は、宮崎アニメのSF観がいいなと思ってたから。


 「「「書くようになったきっかけはなんですか?」」」


〇 本を読まなくなる


 高校生のころはじめた小説を書くという趣味は、25歳くらいまで続けたあとやめてしまいました。当時は、だれにも見せることなく書いていて完全な自己満足(暇つぶし)だったので、就職して自由時間が減ってくると自然と書かなくなっていったのです。

 そのうち、車でドライブしたり、バイクでツーリングに出かけたりするようになるとまったく書かなくなって、結婚すると奥さんが本を読むことに興味がない(本を邪魔もの扱いする)ことも手伝って、小説を読む量が激減しました。


〇 Web小説とであう


 本は買わず、図書館で借りる生活を何年かしましたが、非常に物足りない。そこへもってきて息子が生まれた奥さんの、育児で溜まったストレスの矛先がわたしに向いてきたんです。わたしはたまったものではありません。わたしもストレスが溜まって爆発しそうになりました。


 ――これをなにか形にして吐き出さないとおかしくなる。


 ちょうどわたしの携帯電話がガラケーからスマホに変わったタイミングくらい。よく覚えていませんが、ネットで小説が読めないか検索したのだと思います(本を買うと奥さんが嫌がる。スマホで読めば場所をとらない)。すると「小説投稿サイト」というものがあって、無料ただで小説が読めるとわかったのでした。


 ――これだ!


 わたしはWeb小説と出会ったのです。


 「「「Web小説をしったきっかけはなんですか?」」」


【後編へつづく】

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