第65話 ほめる能力

 いま絶賛開催中の「カクヨムコン7」。わたしの『真・青海剣客伝』もたくさんの人に読んでいただけているようでとてもうれしいです。まだまだ続きますので、この後もよろしくお願いします。


https://kakuyomu.jp/works/16816700428600103917


 ところで、カクヨムコンの応募規定には、来年一月末の受付期間終了までに10万文字以上であること――というのがあります。


 10万文字というのは、出版社が書籍として小説を出版する都合上、設けられた規定で「長いの無理だよー」という短編書きのWeb作家には、とても高いハードルになっています。


 わたしも本質的に短編書きなのでカクヨムコンは無理だろう、書いてるものとサイトの嗜好もぜんぜん違うし、参加する意味ないな――と毎年スルーしていました。でも、フォロワーの皆さんが楽しそうに参加されているのをみてて、「見てるより、参加した方が楽しいよね」と今回、短編を七作まとめるという連作形式でカクヨムコンに参加することにしました。


 それにしても10万文字書き溜めるというのは、かなりしんどい作業でした。書き上げることができたのは、このエッセイを読んでくれているみなさんには応援してもらうことで、たくさん元気とモチベーションをいただけたからです。ありがとうございました。


 小説はひとりで書くもので、だれにも手伝ってもらえません。書いているうちに、自分の能力とアイデアに対する疑心暗鬼に囚われそうなりますが、カクヨムでエッセイを書いているといいですね。ちょこちょこと励ましていただけるので。わたしが一人なら絶対に10万文字書けていませんでした。


 コメント欄やレビューを通して、Web作家を励ますことができるというのは、小説投稿サイトの素晴らしい機能です。どんなメンタル強い人だって、ノーリアクションのまま小説書いているとそのうち病んできますって。


 ということは、Web作家さんを励ますことができるっていうのも、カクヨムユーザーが持つべき大切な能力のひとつなんじゃないですかね。素晴らしいレビューを書くとか、温かいコメントが書けるとか。


 ……。


 わたし、ぜんぜんレビュー書かないし、作家さんを思って優しいコメント書くことも少ないです……。冷酷なカクヨム作家(苦笑)でも、そういう人いるでしょ、人のアラにばかり目がいってなかなか人を上手に褒められない人。わたしそれなんですよ、きっと。心にもないこと書くのも嫌いですしね。人を褒めるのって難しい。


 皆さん、どうしてそんな優しいコメントやレビューが書けるんですか?

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