第59話 小説を書く目的とは
カクヨムコンに参加するため、こつこつと「青海剣客伝」の追加エピソードを書いています。18000文字までいきました。あと2000くらいで規定文字数に達しそうです――が、じつは追加エピソードとはいえ、これまで書いてきた「青海剣客伝」の前、物語の冒頭に置こうと考えているエピソードなのです。12月に入ってから書けばいいやってなかなか思えません。カクヨムコンに間に合わせたい。キリのいいところまで6000文字くらいでしょうか。12月までに書けるのか、わたし! 引き続き、気分は追い詰められたままです。
さて「青海剣客伝」は幕末を舞台にした時代小説です。なんでわたしはこんなのを書いているのでしょう。考えてみました。
書きやすいですね。時代小説はエンタメの一大潮流のひとつなので、いろんな作家さんの作品を色々な媒体で読んだり見たりできる。歴史好きのわたしは、無意識のうちにいろいろ刷り込まれているようで、それを元に書けてしまう。
わたしSFも好きですが、歴史がすっと頭の中に入ってくるのに比べて、SF的ガジェットや科学的知見はなかなか頭に入ってきません。向き不向きで言えば、わたしは時代小説向きでSFには向いていないのだろうと思います。SF書きたいんですけど。
あと時代小説ってファンタジーの一形態だと思う。わたしはファンタジーも好きなのですが、架空の世界を一から作る作業はしんどいです。わたしにとってはあまり楽しくない。これは避けたい。これは多くの人も同じように感じるらしく、世の中似たような設定の世界を使い回した「いわゆるファンタジー」に溢れてますよね。設定を拝借すると書きやすいのです。
時代小説ってこの「似たような設定の世界」を、例えば江戸時代とか幕末とかに置き換えると分かりやすいと思います。歴史好きのおじさんおばさんのためのラノベが時代小説なんじゃないかと思ってます。とにかく歴史というテンプレがあるので、書きやすく読みやすいんです。
あと小説を書いていて楽しいのは、作中にいろいろと仕込んでおけることですね。その時代に関する蘊蓄などをコソッと文章中に忍ばせるわけです。分かる人には「ああこれね」と分かってもらえるのが楽しい。仕込むネタは、ほとんどの人に分かってもらえるものから、かなり詳しくないと気づいてもらえないものまで様々。レベルの高いネタを仕込める人は時代小説巧者ということになります。
どんな小説のジャンルにも、こうした「仕込み」はあって、作者が読者のリテラシー(読解力)を試す構造を必ず持ってますね。これが甚だしいのがSFというジャンルでしょう。SFファンの推すSFにわたしの理解はついていけないです。
さいごにわたしの時代小説の場合、戦いの場面――斬り合いが出てくるところが特に好きですね。単純かつ粗暴な思考をする癖があるのでら、暴力で解決って分かりやすい(笑)実生活でもいろいろとストレスがあるのですが、ズバッと斬ってスカッと解決――いいですよね。
だれか、わたしのストレスをズバッと斬ってくれないかなー。あれ。結局、小説書くのってストレス解消?
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