第一三四回 その出陣の先は。
――つまりは、この先に待ち構えているもの。
或いは、これから起こり得る……まだ漠然としている何か。
詳細は特になし……
というよりも、詳細を得ることが難しい相手だったようだ。
その確認のために、僕らは向かっているわけだ。今、朝の光を浴びながら飛んでいるのは二号機と三号機……僕と
『というわけで
俺たち六人揃って一つのチームなんだ。皆で力を合わせるんだ』
と、
そして接しているの。搭乗するマシーンの中で、
同じ一号機の機内で、一人のチームメイトとしてチームのリーダーとして見ている。
僕も同じ思い。特に身内だから、千佳にとっても可奈にとっても。僕らのお母さんのお兄さんだから、そして何やら、翔さんとも繋がりがあるそうなの。それに関しては、今のところは、この先で待ち構えている敵の正体よりも、もっと深い謎で……
いやいや、思考したところで、この先に行くしかないのは火を見るより明らかで、とにかく向かう。翔さんのように迷うよりも前進するしかないようだ。
『そうだぞ梨花、結局は辿り着いてみな解らないってことだ。そこで何が起ころうとも迷うなよ。やった後悔とやらなかった後悔……お前なら、わかるよな』
と、翔さんが言ったまさにその直後、ついに遂に辿り着いたのだ。
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