第一一七回 広い荒野の果て。
――白銀の世界は何時しか、消え失せその表情を変えた。そこはもう荒野の果て。
舞う雪は、降り頻る雨に……
雷は大地を跳ねる、そんな景色に変貌を遂げたの……
それは心の色を表す、鏡のように。先の攻撃で片腕を失ったエンペラーに、修理が施され……と思われていたのだけど、ムニュッと腕が再生したそうなのだ。装甲のない白い腕が。何故そうなるのか? エンペラーも生粋なロボットではなく、サイボーグなの。
……そんなわけで、ここから推測だけれど、
エンペラーは元々は、死亡して間もないシャガイに改造手術を施した十メートル級のサイボーグが二体。十三号機と十四号機が合体して、三人乗りの二十メートル級の四季折々と呼ばれる機体となった。なので、生粋なロボットではなく、あくまでサイボーグ。
そこから戦闘ごとに、
二次元の嘘も絡めた進化を遂げる。……いや、まだ進化は続く。今はもう五十七メートルの身長を誇るスーパーロボット。五体のマシーンが変形合体する域に達している。
想像するに、まだ巨大化は有り得る。
敵に合わして無限なまでに。……もしかするなら、地球を呑み込むほどの巨大化。
今考えられることは、七体合体も十五機合体も、順序を経て有り得ること。きっとロボットで見る最多の合体マシーンの数は、十五機と歴史上に刻まれている。もしエンペラーが十五機合体となるのならば、その身長も今の倍は優に超えるのかもしれない。
それよりも、もっと究極なのが、
進化の過程の背景には、いつも
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