第一〇〇回 一〇〇の記念日。
――この日が一〇〇日目のエッセイの日。ちょうどXマスのイブの日だ。
崩壊と蘇生の両方を兼ね備えた戦いも終わって、戦士も安らぎの刻を迎える。それはもう燃ゆる夕陽からの少しばかりの時過ぎて……正直に言うなら、強烈な記憶を残したままの現実の世界。今、僕らがいるこの世界こそが、日常の世界……
イブの夜は、
Xマスという特別な日。針が重なっても解けない魔法……
そして、やっぱり、消えない切なさ……
「
と、
「別に、泣いてなんかないよ。千佳は妹だし、太郎君は弟みたいなものだから。二人が付き合ってもう長いし、今更……って、翔さん、もしかして翔さんこそ泣いてるの?」
……まさかとは思うけど、
「見るなっ、振り向くな、もう少しだけそのままでいてくれ」
「図星なの? ……まあ、太郎君のカッコよさは格別だから、仕方ないよね?」
「茶化すなよ、これでも俺……」
「わかってる。実は僕も同じ気持ちだったから……やろう、僕らだけの女子会。それから言っとくけど、アルコールは駄目だからね。僕らは未成年だし、乾杯ならジュース」
「そんなのわかってる……って、あ、そうか。『一杯やろうぜ』は、断然ジュースのつもりだったんだけどな。未成年はともかく俺は、成人になってもお酒は飲めないから」
そこから始まる、翔さんとのもう少し掘り下げた二人の……暴露話。
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