第八十四回 パラレルな世界。
――それはまさしく、今僕らがいるこの世界を指していた。
現実の世界と並行するこの世界……
それが、
僕は今まで、それを夢だと思っていた。
でも違うの。厳として文章に残っている。小説サイトの『書くと読む』に、連載されているのだ。紛れもなく僕の名……僕の
それを千佳が、読んでくれている。応援のハートマーク。千佳のPN……
「ほら、証拠は充分あるでしょ。……僕はね、最近わかったことだけれどね、この世界を救うことにあると思うんだ。おじちゃんが僕に託してくれた記憶。それに対して僕は何ができるの? と自問自答の毎日。その胸を述べることに、答えがあると思ったの。……でもね、僕だけじゃ無理なの。
千佳は泣き出した……
自分に託された世界なのに、自分一人じゃ何もできないと……
争いのない未来。
喩えるなら、四季折々が戦うロボットでなくしてあげられる世界へ……
つまりは戦争のない世界。戦争に心を汚染されない世界、現実ではいじめのない世界へと、変えてゆける心を伝える物語へと、そのために僕らは戦う。人の持つ悪い心と……
この世界で起きていることは、
嫉妬……そして環境汚染をも。ボヘミアン組合の内部では、同じ組織にあっても、争いは繰り返されているのだ、今も。ランバルさんも、その渦中にある人物。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます