第四十八回 呼ばれた先には。
――学園では職員室だったけど、それと同じくらいに重みのある指令室。
僕と
「何だい、これは?」
「開始は明日から。私と一緒に強化合宿。期間は一週間」
「強化合宿? この間の、ジプシーの異名に対する特訓か? やるからにはやるけど」
「スクランブルになったらね。でも違うの、あなたにやってほしいのはお勉強。編入試験に対するお勉強。そのために、私はあなたと行動をともにするの。
日々野家といえば、大富豪のお家。つまり
「シャルロットさん、教えてくれ。試験勉強だけじゃないんだろ?」
「ええ。そのつもり。共同生活のイロハも。
私もあなたと同じ。だからその第一歩を、私と一緒に踏み出そうと、そう……」
その時だ。
赤い回転灯が示した。出撃の挨拶だから。
――お話は、また後でするから、今は安全第一で無事に帰ってくるのよ。と、そう言ったのだ、翔さんに。そして出るのだ、ここ指令室を。雄々しく、白い翼を広げて。
羽搏くのだ、少し未来に向かって。
タワーが輝く坂をも超えて、上空……まだ数えるには充分な日々。免許のために赤くもキラキラキラキラ……とても懐かしく、お星様のように煌びやかで、
「
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