第四十七回 宿命が動く時期。


 ――それは節目。季節と季節の間の節目。喩えるなら今、夏から秋へ。



 しかし本年は特別性……

 夏のような秋。そこからの冬のような秋。


 回収され、修理を施されている四季折々。この機体にも節目があるようだ。ロボットのようでロボットではなく……シャガイを改造したサイボーグなの。だから心のあるロボット。直接脳へ、語り掛ける僕にはわかるの。


 僕の執筆を通して、

 いつの日か、四季折々は自らの意思を発動させるのかもしれない。


 ……遅いの。

 そうなってからでは、遅い。



 するとポンッと、背中を叩かれて、思わずギクッとなっちゃって、振り向くと、


「ん? 何かあったのか? 梨花りか


「ううん、何でもない。それより何? しょうさん」


「んー、シャルロットさん見かけなかったか? 俺に話したいことがあるって言ってたから、捜してるんだけどーって、お前、さっき何かやましいことでもしてたのか?」


「へっ? 何で?」


「お前、ギクッてなっただろ。正直に言ったら怒んないし、見なかったことにしてやるから。どうせ俺のコクピットにビックリ箱でも仕掛けたんだろ? なっ、ほらほら」


「はあ? 何でそうなるの?

 ……って、なるほどね。翔さんだって何か悪さしたから、シャルロットさんに呼ばれたんじゃないの? 怒られるよ、きっとシャルロットさんに、凄く怒られちゃうよ」


「おい、『翔さんだって』ってことは、お前も同じじゃねーか。じゃあ、お前も呼び出されてるんだな、シャルロットさんに。なら、怒られるのも一緒ってことだよな?」



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