第十九回 マカロニを食して。


 ――それは、皆も同じ。


 お腹が空いては、戦いはできないからね。



 戦いの好き嫌いは関係なくも、生きることもまた戦いだから。そう思って食すの。大好きなマカロニ。共通の大好物だ。可奈かなも、そして双子の妹の千佳ちかも。それでもってシャルロットさんも。楽しい会食となるの、とあるレストランではなくて、学園内……


 何しろ僕ら、一応は学生だから。


 給食のメニューだ。僕らは中等部だけれど、シャルロットさんは高等部。前回で卒業したばかりの新入りだけど、僕らよりも年上だ。ここでは、お姉さんになる。



「それにしても驚き。

 可奈が適合者になったなんて。双子の僕でもなれなかったのに……」


「きっと、姉妹とはまた違う愛の形なのよ。

 まあ任して千佳、梨花りかのこと守り抜いてみせるから。それにね……」


 そう、ここからお話することは、

 僕らの研究所に、心強い加入者が現れたことだ。


 シャルロットさんにとっても心強い新たなる力。新たなる指揮官ともなる行動隊長の風格も兼ねた、僕の親友の……身長はやや僕よりも低いけど、ビッグな奴だ。



 そして研究所。僕らの戦いは放課後だ。


 平和と思われている学園内でも事件が起きるから、それを防ぐために存在するジャッジメントと同じように……いいえ、それの拡大版ともいえる地球の平和を守る組織。


 そこで迎える。新たなる指揮官のせつを。


 こうして新たなる風が、研究所を包む。摂は、可奈よりも鬼指揮官と噂されている。飴は三パーセントで、残りのパーセントは鞭に当てられる程だ。



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